教育と思想について最も理解の浅い委員会による越権行為。
都教委の担当者は取材に「事務連絡を転送しただけで、掲揚するかは各校の校長に任せた。弔意を強制したつもりはない」と回答。
百歩譲って各校の校長に対し「強制したつもり」が無くとも、実際に学校で半旗掲揚が行われたのなら、それは「 弔意を表したくない生徒の思想・良心の自由 」を無視したことになる。
校長の意思を尊重したのだから問題無いといった説明は詭弁だ。
教育者が尊重すべきは生徒ひとりひとりの意思。半旗掲揚を依頼した教委と、応じて掲揚した学校の校長は、「無思慮のまま思想の誘導を受け入れてしまう生徒」を生み出すことになっているのだ。
明らかに民主主義の理想から遠ざかるばかりか、国民の心を思い通りに動かせる体制に近づかんとする行為であり、絶対に看過できない。
彼らは安倍の国葬に際しても必ずや同じ動きを見せるであろう。要注意だ。