現在アラフィフの私、17歳〜32歳までの間に、6回、入院を伴う外科的手術をしています。



心臓が悪いとか病弱とか、ではありません。

どれも割と突発的で、仕方なかった。もらい事故のようなものです。


運が悪い女だと思っていましたが、実はそうではないかも。



①17歳…右肩関節の靭帯を縮める手術

この手術により肩は15年くらいは持つけど、また再手術になる可能性があると説明されていました。

実際、私と同日に手術した女性は、10年前に手術して今回2度目と言っていました。

ですが私は、今現在に至るまで30数年、そのままで大丈夫でした。再手術なしです。


②20歳…虫垂炎(盲腸)

これは誤診だった可能性があるのですが。

でも、とにかくもう虫垂(盲腸)がないので、絶対にもう虫垂炎にはなりません。


③27歳…帝王切開

切迫胎児仮死→緊急帝王切開で生まれた息子(1844g)は、新生児集中治療室でケアして頂きました。当初、退院まで1ヶ月と言われていましたが息子は順調で、16日目で退院しました。

もし、この診断・手術がなかったら、無事に生まれなかったか、生まれても脳に障害が出たかもしれません。

けれど息子は、内斜視・遠視があっただけで済みました。遠視は軽度になったものの、内斜視は成人しても残り、それに伴い複視(ものが二重に見える)もあったとのことで、大学卒業直前に手術し、現在は問題ありません。

息子は今、社会人2年目、小学校の教員2年目です。今年は2年生の担任をしています。


④27歳…自然気胸(肺に穴が開く)

若い痩せ型の男性が発症することが多い自然気胸ですが、稀に女性も、何故か生理の時に発症するそうです。私もそうでした。産後、初めての生理の時でした。

レントゲンがない時代なら、肺の潰れは発見されず、息苦しいだけでは病気と認められず、助からなかったかもしれません。生後半年の息子を残して逝くことになったかもしれません。

また、私の手術は内視鏡だったので、3cm程の切開を3箇所しただけです。私の数年前に同じ病院で同じ疾病の手術をした会社の後輩男子は、結構大きくガッツリ切ったと言っていました。数年の差で技術が進歩し、本当に幸運でした。開腹が小さければ小さい程、術後の回復も早いですから。

「傷痕はビキニで隠れるよ」と主治医は笑っていました。ビキニ、着ませんが…。


⑤30歳…帝王切開

第二子も結局、緊急帝王切開でした。

娘のおむつ替えをしている時、かなり早くから股関節に違和感を覚えていました。そのため、小児科に相談し、紹介状を書いてもらってリハビリセンターに通いました。娘は、左股関節形成不全と診断されました。

そして、早期発見・治療により生後半年すぎで、もう大丈夫と言われました。ハイハイが1歳2ヶ月、ひとり歩きが1歳7ヶ月と普通よりかなり遅いものの、ちゃんと発達しました。その後、小学校で陸上の選手をやらせて頂いたり、中学校の部活で新体操部だったり、4歳から18歳までバレエを続けたりすることができました。

そんな娘、現在大学3年生です。


⑥32歳…扁桃腺(口蓋扁桃)摘出

扁桃腺を摘出したら、本当に高熱が出なくなりました。体調が悪い(悪寒)と感じたら、暖かくして休むだけで何とかなるようになりました。発熱してもせいぜい37℃台。QOL(生活の質)、爆上がりです。

また、この時は手術をGWに当てたのですが、子供達(2歳・5歳)を連れてお見舞いにきた夫を見て、絶対に先に死ねないと思いました。その日は、放射冷却で朝は冷えるものの日中は気温が上がる予報でした。にもかかわらず、夫は子供達に冬のような服装をさせていました。夫はいい人ですが、気が回らないのです。ああ、私がいなくなったらこの子たちの心身はきっと守られない、しっかりしなくては!と強く思いました。

あと、手術後の20年くらいの間に、インフルエンザに2回かかりましたが、コロナには1回もかかりませんでした。軽い風邪以外の感染もありません。扁桃腺を取った弊害は、特にないような気がします。



こうやって振り返ると、これだけ手術をしながらも、不運な女ではなく、むしろ幸運な女。強運な女と言っていいかもしれません。

何よりアラフィフの現在、有難いことに特に病気もなく、家族4人で特に不満もなく、日々生活できているのです。

なんて、運の良い女



長々とお付き合い下さいまして、ありがとうございました。