月半ばに母が生活する施設から

請求書関係が届きます。

 

医療費や理美容代、

施設内で購入できる嗜好品代など、

各領収書も同封されていますので

確認してデータに入力します。

 

あれ?乳酸菌飲料の領収書の金額が

7000円も?いつもと違うぞ...

 

総額でしか記入されていないので

何をどれだけ母が購入したのかわかりません。

 

直ぐに施設に電話をして確かめました。

 

どうやら賞味期限が長い紙パック飲料を

ケース買いしているらしいのです。

そして他の入居者に大盤振る舞いしているらしい。

 

なので1ケースはその半分くらいの値段だけど

今回は2ケースの金額の領収書なのだそうです。

さらに1ケースを先日購入されてますと...

 

自宅にいた頃、

スーパーで乳酸菌飲料を買って飲んでいたこと、

生協でリンゴジュースを注文していたことなどを

思い出し、業者が施設に出入りしているのを知り

欲しくなって購入を始めたようです。

 

3000円弱くらいの領収書を見ていた時は

飲み始めたのね...くらいの認識だったのですが

周りに大盤振る舞いして

無くなるたびに追加注文してしまうのでは

管理できないのと同じなので

施設側と相談して飲料の注文を

やめていただくことにしました。

 

業者は施設の事務室に

出入りしているようなので

施設の職員が入居者から注文を取り

それを業者に依頼しているのだと

理解しました。

 

であれば

注文するしないかのどちらかしかありません。

 

飲みたいのなら飲ませてあげたいし、

自分のお金も自由に使いたいだろうけど

度を過ぎてしまうのであれば

どこかでブレーキを

かけなければいけません。

 

職員の方も他の方に渡してしまうのを

やんわり止めるのだけど

そうすると母は

「自分で買ったものをどうしようと勝手でしょ!」

と言って怒り出してしまうのだそうです。

 

少しづつ母の認知機能の衰えを想像します。

 

対策として

母には注文をさせず(知らせず)

もし思い出して欲しがるようであれば

職員の方がスーパーなどで少量買って母に渡す。

 

そうして母の様子を見ながら

それで納得するようであれば

家族が時々おやつと一緒に

施設に持って行くという

流れにしてみましょうかと

いうことになりました。

 

施設側からも

母の言い成りに購入してしまったことを

申し訳なかったと言っていただきました。

 

父が施設にいるときは

とても受動的でなんの欲求もないのかと

心配とも安心ともつかない感情がありましたが

母は逆にすごく能動的です。

 

他の人が持っているものや

口にしているものを敏感に察知して

「あら、わたしもそれ欲しいわ」

となるようです。

 

母も父も超高齢者になってから

いろんなしがらみから解放され

シンプルに自分の欲求だけで生きることに邁進し

元々の自分の性格が

際立ってくるように思います。

 

だから施設での母の様子を職員の方から聞くと

いろんな肩書きをなくして

シンプルな個の人間になった時の母の姿を

距離を置いた場所で想像しています。

 

ってことは私の一番のシンプルな姿って

今は自分でもわからないけど

どんなんだろう?

と考えます。