デンバー自然博物館の駐車場で恐竜化石 | 歴史ニュース総合案内

歴史ニュース総合案内

発掘も歴史政治も歴史作品も

 米コロラド州のデンバー自然科学博物館の北駐車場で、恐竜の化石が見つかった。恐竜の骨格化石をラボ併設で目玉展示する博物館で、草食の鳥脚類の化石が6700万年前の地層で確認された。

 博物館が7月9日に詳細を発表した。地熱調査で堆積物のサンプルをドリルで1月に採取していたところ、細長いコアに化石が偶然入っていて、それが市内最古の恐竜化石だった。採取地点は地下230mでテスケロサウルスエドモントサウルス(カモノハシ竜)に似た化石を1月に発見。直径6.4cmの円盤が重なった形状をしており、脊髄の一部とみられる。駐車場工事のための試掘だったため、体長などを確定できていないが、他の部位を求めて追加調査する計画はない。

 ロッキー山脈を見晴るかすデンバー自然科学博物館は1900年に開館した。博物館のあるシティー・パーク付近を流れるサウス・プラット川は白亜紀後期の地層だが、発掘を目的としない調査で恐竜化石が見つかるのは、「宝籤に当たった日に雷に打たれるよう」(広報)なものという。