高橋竹山先生は  
幼少期の病気が原因で
ほとんどの視力を失う。

生きる為に三味線を習い
見知らぬ家の前で門付けをしながらの
壮絶な人生。

それを聴けば
津軽の匂い(カマリ)が
わき出るような
そんな音を出したいものだ。

絶句する様な
生きざまでありながら
優しく、和やかな口調

お姿に仏を感じた。

音色は緊張感があって
美しく曼陀羅のよう。


うめぇもん食って
くよくよすんなょ
どっちみち死んじまうんだからな

祈りの音。




今年、振り返って
とても響いた作品でした。