＜ペルーのオウムのおじいさんからのメッセージ：あきらめない心＞
Vol.２
ペルーの孤児院でボランティア教師として働いていた時代。
言葉の壁、人間関係の悩み、そして孤独感などから
何度も涙を流していた泣き虫な私。
それでもがんばり続けることができていたのは、
孤児院のこども達とのかけがえのない心の交流があったからだった。
しかし、孤児院での任期も残りわずか１ヶ月となったある日、
私は悲劇のヒロインとしてその地を去ろうとしていた。
そして奇跡がおきた！
孤児院主催のチャリティーバザール最終日。
例年にない大盛況の内に
バザールが幕を閉じようとしたその時、
突然、白髪のやせこけた老人が私の前に姿を現した。
しかもその不思議な老人の右肩には緑色のオウムが乗っている。
その老人の右肩の上に乗っていた緑色のオウムは、
おじいさんが手に抱えていた白茶けた木箱の中から
何やら小さな細い筒を黄色いくちばしでつまみ上げ、
私に 「はい、とって！」と言わんばかりに突き出した。
そして私はプラスチックの小さな円柱の筒に入ったメッセージを
オウムの黄色いくちばしから受け取った。
オウムが選んで私にくれたその紙には驚愕のメッセージの数々が綴られていた。
（スペイン語を日本語に翻訳したバージョンです。）
「踏みとどまりなさい。
あなたには今の困難を乗り越えるのに十分以上の力があります。
あなた自身の生き方を切り開けます。
（中略）正しい路線上に居ます。
強い意志の力を持つ事によって、
あなたは自分自身を哀れむことなく、
文句を言う事なく、多くの困難に耐えられます。
物事はあなたの使命を貫いていける様、力強く助けるでしょう。」
オウムからこのメッセージを受け取ってから３週間後。
私はモケーグア市に貢献した人間として市から表彰された。
そして孤児院のこども達は勿論、
人間関係で悩んでいた人達との間にあった誤解は全て解け、
感動のクリスマスを孤児院のみんなと迎える事ができたのです。
↑ 常に持ち歩いている 大切なメッセージです。