初二次創作小説&初リトバスの二次です!

 ぶっちゃけ、うまく表現、描写できるか分からないし、そもそも今回はリトバスと言うことで、個性あふれるキャラクター満載です。僕としては恭介とか理樹とかリトルバスターズのメンバーという自分的には難しい方々(人によってはこれ失礼かも?)の出てくる物語ですので、結構不安です。
 何かアドバイス的なものがあったら、どうか教えてやってください。お願いします。

 今回は沙耶です。多分、っていうかほぼ確実に沙耶ルート及び他のネタバレが出てくると思うので、まだクリアしていない人はネタバレ大丈夫な人は見てください。ダメな人は別のを見た方が良いと思います。
 では、どうぞ。















 朝、いつものように目が覚める。
 今日は日曜日。学校は休みだ。それでも習慣となっているのか、結構早めに起きてしまった。上では当然のように真人のいびきが聞こえる。
 世界は終わった。理樹と鈴が、弱い自分を捨て強く生きる事を、強くなる事を決めて、本当ならあのバス事故で死んでいたはずの恭介達を助けて世界は幕を閉じた。
 だから今は現実だ。虚構世界なんかじゃない。
 もうリトルバスターズのみんなは退院して、元気にわいわい騒いでいる。恭介は未だに就職が決まっていないらしいが、「ま、まだ卒業まで五ヶ月くらいあるんだから……だだ、大丈夫だろ……」と、メチャクチャバレバレの強がりを言っていた。分かってないはずは無いだろうが、五ヶ月とは意外と短いものだ。
 ゆっくりと起き上がる。時計を見ればまだ五時半だ。いつもならもう少しあとに起きるはずだが、まぁたまにはこんなのも良いだろう、と思い適当に身支度を済ませようとベッドから出た時だった。
「……?」
 なんだか頭が重い。ついでに、妙に足がスースーする。理樹の寝間着は短パンにTシャツとかではなく、パジャマのはずなので少し有り得ない感覚だった。
 ……少し嫌な予感を感じながらゆっくりと足を見てみる。と、
「な、な、何これーーーーーーーーーーーッ!?」

 理樹はスカートを穿いていた。


  彼女はいつでも突然(1)


 理樹はスカートを穿いていた。よく見れば、着ているのは女子の制服だし、何故か胸があるし、(多分パッドでも入っているんだろう)頭には虚構世界で付けたとある金髪スパイと同じ髪型にされたウィッグが付けられていた。……しかも取れない。まさか接着剤でも付いているのだろうか。だとしたら取ろうとしたらハゲる気がする。
 「大抵こういう事をするのは、来ヶ谷と決まっている」と、経験上から犯人を推測する。
「んぅぁあ? どうした……理樹」
 と、上に寝ていた真人が起きてしまった。さっきの叫びに目を覚ましてしまったらしい。いつもは起こしてもなかなか起きないくせに、こういう時は起きるらしい。
 咄嗟にベッドの中に戻る理樹。だが、
(って、ベッドに戻ってどうする!?)
 真人は既にベッドから降りようとしている。今更部屋から出ようとしても、出ようとしまいと結局たどり着く結果は同じ。焦る理樹に、ベッドから降りた真人は──。
「…………」
「…………」
「あー、えっと……。どもっす、初めまして」
「ぅえ? えっと、初めまして」
 突然始めましてなんて言われ、つい「初めまして」、なんて言ってしまった。
(もしかして……真人気付いてない?)
 それはそれで良い事だ。……多分。
「えっと、理樹はどこ行きました?」
「えっと……もう出て行きましたけど」
 適当に嘘をついておく。あとで謝っとこう、と心の中で思う。
 真人は、「あ、そっすか」と頷くと、普段の彼からは考えられない事に一礼して部屋から出て行った。思わず安堵の息をついた理樹だったが、

「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 俺の理樹が女に盗られちまったーーーーーーーッ!」

 全力で窓から飛び出した。

    *  *  *

 ここは女子寮。男子寮とは離れているはずだが、どうやら真人の渾身の叫びはここまで届いたらしい。どれだけ大声で言っていたのやら。
 その言葉に、リトルバスターズの女子メンバーである、鈴や小毬。美魚、葉留佳に唯湖にクドリャフカに佳奈多に笹々美たちは一瞬で目を覚まし、叫んだ。
「「「「「「「「な、なんだってぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーー!?」」」」」」」」
 ドタドタドタ! と八人は一瞬で制服に着替え、男子寮の入り口に膝をついて燃え尽きていた真人を問いつめる。
「真人! お前、さっきの話はどういう事だ!?」
「そうだ真人少年! 理樹君が……理樹君が私達以外の女の子に盗られるなどありえん!」
「井ノ原さんはきっと、げ、幻覚を見たに違いありません! そ、そうでなければリキが……そんなはずありません!」
「そ、そうだよ~……り、理樹君に限ってそんなことあるはず……」
「井ノ原……正直に言いなさい。あなたが見たのは幻覚だった、そうよねそうでしょそうと言いなさい!!」
「井ノ原さん! まさか本当に脳みそまで筋肉だったとは思いませんでしたわ!!」
「そうですヨ! 真人君のバーカバーカバーカ! 理樹君がそんなはずないでしょー!」
「井ノ原さん……冗談にしては、酷過ぎます」
「こんな冗談言う訳ねぇだろ!? 本当の本当に理樹のベッドに女が居たんだ!!」
 確かに嘘の付けない真人がこんな嘘をつく訳が無い。理樹の事となれば尚更だ。サーッと顔を真っ青にしていく八人。
 と、真人が鈴達八人の向こうにある芝生の木とかがある所に、誰かがいるのを見つけた。
「あ! アイツだ! あの女だ!!」
 ギクっ! とこっそり学校裏に逃げておこうとしていた理樹(真人達は知らない)は真人の言葉に肩を振るわせた。背後から感じる合計九人の視線が痛い。
 ギチギチと、首を後ろに向けると、まるで親の仇でも見るような目でこちらを見ていた。
 ……ヤバい。これは本格的にヤバい。何も悪い事はしていないし、そもそも誰にも盗られていないのに、何故こんな危険な状況なのだろう、と心の底から思った。

 瞬間、リトルバスターズ女子メンバーは動いた。
 
 一斉に女子が言ったらダメなんじゃ? と思うような雄叫びをあげながら理樹に突っ込んできたのだ。普段は激しく走ったりしないような美魚さえもだ。
 何度も言うようだが、彼女たちは彼が理樹だとは気付いていない。だからこうして理樹を刈り取らんとしているのだ。もちろん理樹としては恐怖以外の何物でもない。
「ひ、ひいいいいぃぃ!!」
 走った。とにかく走った。このままでは殺される。確実に殺される。無実の罪で、冤罪で今殺されようとしているのだ!
 背後からは「待ちたまえ! 悪いようにはしないぞ美少女ワハハハハハ!!」とか、「理樹を盗る奴は……死ね!」とか、「理樹窃盗罪で逮捕するわ! はやく生徒指導室に連行されなさい!」とか、「あははははは! 待ってくださいよー、私は何もしませんヨ?」とか、「理樹君を殺すのはダメーーーーー!」とか勘違いしている人がいたり、「わふーー! 待ってください! じゃすと あ すたーと!」とかどう考えても間違えている英語を言っていたり、「直枝さんは渡しませんわーー!」とか、「科学部部隊……!」とか。とにかく色々な事を(主に不吉な事)を言っている人しかいなかった!
 理樹としてはたまったものじゃない。
「う、うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 と、曲がり角を曲がろうとすると、
「うひゃああああああぁぁぁぁぁぁ!? な、なにこれーーーー!!?」
 何かに掴まれたと思ったら、急に地面から足が離れ、屋上まで飛び上がったのだ。キュイーンとか聞こえたからワイヤーかなにかだろうか。
 下からは理樹を見失ったからか、どこだどこだと騒いでいる。
 が、そんな事はどうでも良い。理樹は目の前にいた、虚構世界でスパイだった少女。朱鷺戸沙耶に、
「さ、沙耶でしょ!? これやったの!」
「あら、バレた?」
「『バレた?』じゃないってば! 来ヶ谷さんだと思ったら、違うみたいだし! だとしたら沙耶しかいないでしょ!?」
「いやー、つい出来心で。良いじゃない、別に。似合ってるんだから」
「良くないよっ。これのせいでこんな事になってるんじゃないか! 早くこのウィッグとってよ! はずれないんだけど!」
 すると、沙耶は意外な事を聞いたかのように目を見開いて、

「それ、三日間とれないわよ?」

「……………………は?」
「だから、それは三日後じゃないととれないの。そういう特別ウィッグを付けたから」
「は、はあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」


 そう、彼女といるといつでも突然なのだ。何が起こるにしても。








 第八話「感動です、今回だけかもだけど」(6)


 先日、サンゼラフィスが大破した。原因はシードラッセが爆発した事による魔術的破片をくらった事だ。あれは破片となればかなり鋭利になる。手に持った状態で爆発すれば当然の事だ。
 なら何故そうなったのか。
 例の私設集団『K・S・S・M・R(恭介・真田・沙耶・瑞希・鈴)』の連中による攻撃だ。
 『K・S・S・M・R』は、独自に開発した『機械化戦具(ジャベリン)』を使い、サンゼラフィスの超魔力圧縮集束砲シードラッセを同種類でありながら威力、集束速度を圧倒的に上回る砲撃で押し返したのだ。私は勝手だが『速攻型超魔力集束砲』と名付けた。
 速攻型超魔力集束砲は、どうやら強化型の魔法陣を何枚も発動させる機構を持っているらしく、シードラッセの砲撃と互角だった状態からさらに威力を上げてきた。まだ最高威力は未知数だが、かなりの物だと見ていいと考えられる。
 さて、前置きをこれくらいにしておく。
 今回報告したいのは、そろそろ『K・S・S・M・R』の危険性についての事だ。
 皆はまだ連中の危険度は低いと見ているようだが、それは残念ながら誤りだ。彼らの危険度はランクSSに値すると私は見ている。
 特に、彼らのリーダー(彼らの中でどうなのかは知らないが)の朱鷺津恭介(ときつ きょうすけ)だが。彼が一番危険だ。彼の技術力といい創造力といい何をとっても群を抜いている。ほぼオリジナルの『機械化戦具』を造り出した事からも言えるだろう。
 可能性としては、他のメンバーである「真田蒼夜(さなだ そうや)」、「三波沙耶(みなみ さや)」、「栗崎瑞希(くるざき みずき)」、そして「新沙鈴(あらしゃ りん)」の四人にも『機械化戦具』を与えているだろう。おそらく全てが現サンゼラフィスを遥かに凌駕する性能のはずだ。
 さらに、自分で作ったとは言えあれだけ『機械化戦具』を扱える点も見るべきだ。サンゼラフィスの、あれの場合は『パイロット』である秦然路香織は、特別訓練を受けた者の一人だ。それをあっさりと倒してしまう辺り、かなり危険と言える。
 さて、これまでに説明してきた通り。『K・S・S・M・R』の危険性については理解してもらえたと願う。願う、というのは。これでも理解出来ないバカがいない事を願うという事だ。おそらく君たちは今まではほぼまぐれで我々の計画を潰してきたと『勘違い』しているようだ。まずそれは考え方を改めなければ我ら『支配せし者』は壊滅だ。
 ……では、この辺りで先日の報告と『K・S・S・M・R』の事については終える事にする。
 次に現在遂行中の計画である、『黒煙計画』についてだが。
 まだ私の『ブラギリアス』が完全ではないので、最終目的まではまだかかる。つまりはまだ準備期間と言う訳だ。まぁ、焦る必要は無い。彼らにはこの計画を知る術は無いのだから。なにせデータには残さず、我々の頭の中しか存在していないのだからね。
 とにかく、『黒煙計画』は現状は順調に進んでいると思ってくれて構わない。
 変な邪魔が入らない事を、これからも祈っていたいものだ。
 さて、これで今回すべき近況等の報告は終えた。
 私はまだまだ仕事があるので、君たちの相手は今回はこれで終了だ。
 では、また会おう。『メンバー』の諸君。


 報告書   『支配せし者』全権所持者『柊裂(しゅうれつ)』






 第八話終了……。



 感動出来る部分がまるでねぇ……。