日本神話の最初に登場する「三柱の神」(造化三神/別天津神)は、イザナギ・イザナミ以前に現れる極めて特別な存在です。
1. 三柱の神とは?
『古事記』『日本書紀』では天地開闢の直後に現れる神々として以下が登場します。
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
神産巣日神(かみむすひのかみ)
この三柱は「造化三神(ぞうかさんしん)」とも呼ばれます。
「天地がまだ定まらぬ混沌の時代」に、自然発生的に(独神として)現れ、姿を隠した(すぐに天に隠れた)と記されます。
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2. それぞれの神の意味
(1)天之御中主神
名称は「天の中央を主宰する神」という意味。
宇宙の中心原理・根源神的存在。
実際の神話にはほとんど登場せず、後世の神道(特に中世以降)で「宇宙の根本神」「天の中心神」として重要視される。
明治時代の国家神道では天御中主神を「唯一神的な最高神」とする思想が生まれた。
(2)高御産巣日神
「高天原の生成を司る神」。
名にある「ムスヒ」は「生成・生命力」を意味する。
出雲の国譲り神話では、天照大神に並ぶほどの権威を持ち、国譲りを指導する存在として描かれる(『日本書紀』本文)。
(3)神産巣日神
「神々の生成を司る神」。
女神的性格を持つと解釈されることもある。
医療・出産・生命力を司るとされ、のちに少彦名神(すくなびこなのかみ)を助けて国造りを進める。
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