病理学実習 | 美心伝心

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医学部では、5、6回生になると、


ポリクリ(臨床実習)ってものがある。


学生が、外来を見学したり、病棟に行ったり、


大名行列の教授回診についたり


・・・・・と


当然、僕にもそんな時代はあったわけで、


今日は、そんなポリクリの中で、「病理実習」での ある出来事・・・


僕のグループは男4人、女2人の計6人。


もう、カリキュラムもかなりこなし、みんな仲良くなってきた頃、


「病理学」の実習があった。


とっても狭い部屋に机が7つ、


様々な組織標本や、癌の組織などを、顕微鏡をみて、


スケッチしたり、診断したりする。


僕らが、まわったのはちょうど夏、


この部屋・・・狭いだけでなく、「病理組織室」だけあって、


窓が少なく、通気性も悪い。


6人の熱気でムンムン


顕微鏡をのぞいて、実習しているみんなが、


殺気だってきているのを、肌で感じる。


そこに・・・・・


突然、も、ものすごい悪臭が・・・


「ぷ~~~~~~~~ん」 って


部屋中に広がった。


一瞬・・・


コンマ何秒だったと思うが、


静けさの後・・・


ち○き ちゃんって 女学生が・・・・・


「丸ちゃん!くちゃ~~~い!!!」


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・


「なんでやねん!!!」



・・・・・・・・


もちろん僕ではなかったが、完全に犯人扱い・・・


あの時・・・


いっせいに振り返ったみんなの顔が、


更に殺気だっていたことを 


昨日のように覚えている。



今からから考えると・・・


あの時の犯人は、


言い出しっぺの・・・・・・・・かな?