「秘密 THE TOP SECRET」2巻②終盤では全盲の少年の死と、彼のパートナーの犬が見ていた風景がMRIの解析画面に現れる。

少年の笑顔を犬はいつもずっと見ていた。幸せだった。
少年の笑顔が何度も何度も描かれる。ネーム(吹き出し・台詞の部分)が一切ない。それを見ている私は嗚咽。

これは「ルックバック」でも同様の手法があって嗚咽した。

漫画家は状況・風景の描写だけでなく心理描写が上手い。

そして気づいたのは、ドラマを観る、漫画を読むというのは、私にとっては最高の認知行動療法だろうということだ。

前に書いたシュタイナー教育でのオイリュトミー、竹内レッスンの自閉症児の治療教育にある演劇の癒やし効果は、ドラマにもコミックにも当てはまる。

そして感情を揺さぶられるのも、浮遊感 疾走感を感じるのも、どのドラマでも感じるものではなく、直感というか感性というか、ピタッとはまるものがあるようだ。