カウンセリングをきっかけに私は自分の過去を辿って来た。

超未熟児で産まれた。母親は腎臓を患い手術で片方を全摘した。

家業が床屋で私は構ってもらった記憶はない。いつも一人遊びだった。
病気がちですぐに原因不明の発熱。これは構ってもらいたくて身体が起こしたもの。医者は「流行性腺熱」と訳の分からない病名をつけた。

3歳から10歳頃まで面前DVで乖離し、記憶が飛んでいる。

こんなこともカウンセリングを受け始めてから分かったこと、思い出したことだった。自分の不全感、家族の不全感を知った。分からない自分がたくさんいた。自分の謎を解きたくて夢中になった。

人とコミュニケーションが取れない、感情と思考の区別がつかない、感情を言葉にできない、喧嘩したり気まずいことがあると仲直りできない。幼児期から青年期まで続いた。

自分かAC アダルトチルドレン、共依存、パーソナリティ障害であることを知った。機能不全家族。

そして最近、ASDが発覚した。
カウンセリング(来談者中心療法)から行動療法、認知行動療法、マインドフルネス療法を読み漁った。

自分の未来をどうにかしたくて過去を遡り、何とか片付いた。


あまりにも長い時間、過去の自分と向き合っていたので、自分の近未来がイメージできなくなっている。

決して後悔しているのではない。楽しかった。自分の謎が解けた。
この謎解きと引き換えに失ったものは、敢えて言えば時間。
流行りのタイパ=タイムパフォーマンスで言えば最低最悪だろう。それは必要なことだったと思っている。