カウンセリングでは自分のインナーチャイルドに話しかけたりする。「内なる自分」「本当の自分」とも言われる。
ACアダルトチルドレンは幼い頃にこのインナーチャイルドとはぐれ、対話も見守ることもできずに育った。
私の場合、カウンセリング最終段階、インナーチャイルドの癒しのセッションで「エンプティ チェア」的なものをやり、そこで始めて私のインナーチャイルドと対面した。当時私は50歳、インナーチャイルドは3歳ほど。
面前DVで乖離して私の記憶が飛んだ頃のままの年齢だ。暗い闇の中にうずくまり泣いていた。私は号泣しながら「ごめんね、もう大丈夫だよ」と声をかけた。彼は安心したのか少し笑顔を見せた。
そして今試している自我との対話。
自分の身体である脳、発達障害を持ち、感情の神経細胞に損傷を受けた脳、この感情や記憶を司る臓器。
そこから少し離れた自我との対話だ。対話といっても自我は沈黙している。語りかけるのは私の脳の方だ。
自我は私の身体をある時はすっぽり包み、ある時は身体から離れ上空から世界を俯瞰し、ある時は遠くにいるが瞬時に私のそばにいる。
目覚めると自分の精神状態を確かめる。自分に語りかける。今朝はどう?調子は。今までの感情の浮き沈み、高波のうねりは止んで凪の状態を確かめる。これでいい。
この私の作業を自我は私に寄り添って見ている。私に危なげなところがなければ離れていく。
私の1日が始まる。
