先日 大手4社(竹中工務店は非上場)の第2四半期の決算発表がされましたが 大成建設・大林組・鹿島建設に続き 結局 清水建設も 第2四半期決算と同時に 業績予想を下方修正しました
金融不安・急激な円高など 複数の要因により建設業だけではなく ソニー・東芝・シャープ・トヨタ・ホンダなど 各業界 業績予想の下方修正が 続き 経済自体が 停滞している状態では仕方の無いことですが 建設業界 スーパーゼネコン全社がそろっての 業績下方修正は 深刻度が高いことを現しているのではないでしょうか
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ゼネコン大手4社、今期純利益7割減 軒並み下方修正
ゼネコン(総合建設会社)大手4社の2008年4―9月期連結決算が12日出そろった。国内民間建築の不振と資材価格高騰が響き、鹿島、清水建設、大林組が最終減益、大成建設は赤字になった。4社は09年3月通期の業績予想をそろって下方修正、合計純利益は前期比で7割減る見込み。景気低迷による住宅市場冷え込みがゼネコンの業績を直撃、建材や耐久消費財など周辺産業にも影響が広がっている。
12日には清水建設が今期の純利益予想を前期比41%減の160億円(従来予想は240億円)に下方修正。大林組も増益予想から一転、同9%減の170億円に下方修正した。すでに鹿島と大成建設は修正済みで、4社合計の純利益は前期比71%減の320億円になる見通し。これは、1361億円の最終赤字となった02年3月期以来7期ぶりの低水準となる。
(2008.11.12 日経新聞より)
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ちなみに 各社修正した2009年03月期 最終業績予想は ↓↓ な感じです
売上高 営業利益 経常利益 純利益 (単位:百万円)
1801 大成建設㈱ 1,710,000 (△0.1) 1,000 (△98.0) △8,000 ( - ) △13,000 ( - )
1802 ㈱大林組 1,770,000 ( 4.5) 30,000 ( 4.6) 35,000 ( 8.3) 17,000 (△8.6)
1803 清水建設㈱ 1,950,000 ( 15.7) 32,000 (△38.8) 30,000 (△37.9) 16,000 (△40.8)
1812 鹿島建設㈱ 1,940,000 ( 2.4) 18,500 ( 2.2) 20,000 (△32.1) 12,000 (△70.5)
():対前期比増減率
各社 売上高は確保しつつも 利益には結び付かず 厳しい状況が見て取れます
以前にも 紹介しましたが 大成建設 の業績は飛び抜けて厳しい状況になっています
一部では 今期悪条件を出し尽くし 良い判断もあるようですが 来期どれだけ回復できるか注目なところです
各社 厳しい状況の中で 大林組は 利益率がよく 建設業独特の体質 が 改善できつつあるのかもしれませんね
まだまだ 不動産・建設業者の 倒産などの ニュースが絶えないですが こういう情勢だからこそ 見えてくる各社の特徴があるのかもしれませんね