ゼネコン君の仲間達 (専門工事業者編) | ゼネコン君

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某大手建設業社員のブログ

今回取り上げるのは 金属製建具工事です

金属製建具といっても その材質により 幾つかに分かれます

スチール製建具
軽量スチール製建具
アルミ製建具
ステンレス製建具
シャッター
カーテンウォール   など

スチール製建具 は イメージしやすいのは 防火戸 でしょうか

軽量スチール製建具 は基本的にスチール製建具なのですが 室内用の軽量のスチール建具です

アルミ製建具 は 錆びないアルミの特性を活かし 主に外部用の建具です

ステンレス製建具 は アルミ同様錆びない(錆びにくい)特性を活かし 主に外部用の建具です
  アルミと異なるのは 鏡面等の表面処理として エントランスなどの 自動ドア等に使われていることが多いです

シャッターは 防火用・防炎用・防犯用 等の 用途 扉の代用として使われる建具です

カーテンウォール は 建物の外部に面して取り付けられる非耐力壁のこと です
 最近の高層建物の外壁の殆どは このカーテンウォールというやつです
 外壁重量の軽量化、建物のしなりによるゆがみの影響を極力小さくするために、建物の荷重を直接負担しないガラスの壁がよく見られるものです

またそれぞれの建具は
 スチール:S 軽量スチール:LS アルミ:A ステンレス:SS + ドア:D 窓:W
  Ex. SD LSD AD AW SSD 等
カーテンウォールは:CWとか ACW(一般にアルミが多いのでアルミカーテンウォール)
シャッターはSS
等と 表記されます

通常 扉や窓は 溶接で固定されます
カーテンウォールは  ガラス部分が多いので 地震時にそそれ自身が ある程度の動きが必要なので 動きを想定して ボルトのみの固定の場合もあります

建具に関しては 
耐風圧性 S-1 ~ S-7
気密性  A-1 ~ A-4
水密性  W-1 ~ W-5
遮音性  T-1 ~ T-5
断熱性  H-1 ~ H-5 
といった等級があります
(ちなみにそれぞれ数字が大きいほうが 高性能です)

一般的な建具に関しては 各メーカーとも 自社の標準品があるので そんなに違いは無く、適正に施工していれば 水漏れなども殆どありません

カーテンウォールに関しては 各メーカー ある程度標準部材・標準納まり等がありますが、建物により異なる部分も多くあります
取付け方・層間変位の追従性・結露水などの処理経路・止水対策など の多くの検討項目があり ゼネコン君の技量によっては 極稀に漏水などの不具合が出ることもあります

でも最近は 各メーカーとも 独自の技術センターなどを持ち 高い技術力を持っているので メーカー側がゼネコン君の技術不足を補ってくれることもあります
(↑↑↑ ホントは ゼネコン君としては これではいけないのですけどね・・・・・)

最後に 金属製建具のメーカーですが
 新日軽㈱・トステム㈱・YKK AP㈱・三協立山アルミ㈱・不二サッシ㈱・三和タジマ㈱・三和シャッター工業㈱・文化シャッター㈱・東洋シャッター㈱・トステム鈴木シャッター㈱ 等 まだまだ 沢山あります

各メーカー サッシに メーカー名を表示してますので 暇な時にでも 皆さんの家のサッシ どこのメーカーか 見てはいかがですか?