ヘンタイよっちゃんのブログ -237ページ目

似たもの同士3

シャワーから出てセラピストさんが僕を迎えてくれて

期待の施術が始まる。


「うつ伏せでお願いします」


型通りのうつ伏せから始まるのは基本だ。

僕はマットにうつ伏せになり、大人しくセラピストさん

の出方を伺っていた。 そして、施術が始まった途端

にマシンガントークがさく裂だ!


「 !!! 」


僕が口を挟む隙も与えずにしゃべり捲る!

しゃべる、しゃべる!


「あたしぃ~、整体にいたし~、うん、詳しいしぃ~」

いちいち自分の言ったことに自分で頷く。

「うん、背中張ってる。○○筋がほぐれていないから、

うん凝ってる」 いちいちうるさい。


初めてだから会話は手探りが基本なのだが自分には

技術と経験ががあることをアピールしようと必死だ。

僕はこのお店とセラピストさんは初めてなのに、もう

既にうんざりしているのをおくびにも出さず、

「へえ~、そうなんだ」 と相槌を打っていた。


【参った。 うるさすぎる!】 

【初めてなのに地雷を踏んでしまった!】

【もう引き返せないんだ!】

【早く終わってくれ~!】


一人で会話が成立しているセラピストさんの話が止ま

らない! 僕の返事や一言など聞いちゃいない。


「○○のリンパが詰まって○○の流れを悪くして、うん、

あたしぃ詳しいから」

「あたしぃ、上手いって言われるし」

「この間も誰々に褒められた」

【そんな奴、知らねーよ!】


マッサージを受ける経験の長い僕から言わせると、

はっきり言ってド下手なのだ。 変な知識がある分余計に

たちが悪い。 マッサージが下手なのは許すとして、


【うるさいうんちくは止めてくれないかな】


せっかく期待とワクワク感を楽しみにしていたのに施術が

始まって5分も経たないうちに音を上げていた。

そしてそんな僕にお構いなしに延々としゃべり続ける


「あたしぃ~」 と


いちいちうるさいセラピストがいた。

そしてまた今日も僕のウズウズしたもやもやを晴らし

てくれそうもない事に、


【今日も発散出来なかったな】


と悲しみの中で自分を慰めるしかないのだった。



                            つづく