イブの女神
イブの日、毎年必ずあひるちゃんの出勤に合わせて
予約を入れたものだった。 遅番のあひるちゃんの
出勤時間は何時も17時だ。
当然一番乗りを目指す僕は17時から予約を取るために
当日の受け付け開始時間の9時30分に合わせて電話を
掛ける。
「ぷーっ、ぷーっ、ぷーっ・・・」 はっ、話中だ!
5分経っても同じだ。
「もしや、あひるちゃんの予約、先を越されてしまったか。」
焦燥をよそにやっと電話が繋がる・・・。
「あ、あひるちゃん指名で、じゅ、17時から45分で予約した
いのですが・・・。」
『あひるちゃんとは遊んだことありますか』
「え、ええ。何回かあります」
『それでは17時からあひるちゃん指名で45分で予約承りました』
『30分前に確認のお電話をお願いします』
よ、予約が取れた~!良かったぁ。 毎年ドキドキの連続だ。
イブの日にあひるちゃんに会える!
嬉しい!
今考えると、超人気者のあひるちゃんの予約が毎年運良く
よく取れたものだと感心してしまう。 しかも毎年なのだ。
お店はVIP会員になると前日の予約が可能になるのだが、
僕はその系列のお店ではあひるちゃん一本槍で、しかも
プレイの値段が高く社会人の末端に居る僕などがおいそれと
通えるはずもなかったので、数十回も通わなければなれない
VIP会員など夢のまた夢だった・・。
彼女も居なければ友達も居ない僕にとってイブの日に毎年
必ず出勤してくれる池中あひるちゃんは、間違え無く僕にとっ
ての女神だったのだ。
追伸
イブのあひるちゃんは、まったく何時も通りで、
「よっちゃん、また来てくれたのね、あひる嬉しい」 と
イブの夜も変わらないあひるちゃんに救ってもらえて感謝
しきりの僕だった。 そして、
「よっちゃん、何時も一番に来てくれるのね」 と
優しい言葉を掛けてくれるあひるちゃんの更に大ファンに
なってしまう僕だったのだ。
つづく