少し前に

凄い雨が降ったんだ


夕方になって

雨があがって太陽が
出てきたよ



そうしたら

凄くきれいな

虹が現れたよ



その虹を見ていたら



君に会いたいって思った



虹を登ってずっと歩いて行ったら



君の住んでいる町に行って



君に会えるかもしれない



そんな事を考えていたら



虹は消えちゃった



早く渡ってしまえば良かったね。









雨あがりの真夜中に

散歩するのが好きだ



もう車も通らなくなったような深夜

一人で

道路の真ん中を

ゆっくり歩く



昼間は

あんなに雨が降っていたのに



街は

大泣きしたあげくに
疲れ果てて

寝てしまった子供のように

静まりかえっている



雨あがりの道路って

どうして

こんなにも

色っぽいのだろう



湿った空気も

ヒンヤリして気持ちがいい



雨に濡れた街路樹も

切なげに光る

信号機の緑も

たまらなくセクシーだ…



僕の頭が

おかしくなってしまったのか



こんな日は

僕の心の闇に隠れていた

別の僕が

顔を出す



草むらから

ひょっこり現れた

年老いた黒猫が

僕を見つけて

ささやく



「おかえり…やっと帰ってきたな」





あぁ

そうだった

遥かな遠い昔…



僕は

暗闇の中で

彼と一緒に

ここに

住んでいたのだった…。







人生は

曇り空のようなもの

いつもどんよりと

曇っているのよ



ほんのたまに

雲のあいだから

太陽が少しだけのぞくのよ



それが人生なのよ






徹子の部屋で

黒柳徹子が

誰かがそんな事を
おっしゃってました
と言っていた



肝心の誰が言ったのかは

忘れてしまったけど

なるほど

うまいことを言うなぁ

と感心した



そうだよな

そう考えると

なんだか救われる気がする



そう

思った…。