「ここにいる理由」と「安全と安心」 | あぶぐまの里にっき

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阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。

いつの間にか複数のコメントいただいていました。貴重なご意見ありがとうございます。
お答えしますね。


まず、「ここにいる理由」。
それは、一つは茅葺きの仕事があるから。
ほかへ行ってあるかもしれませんが、また人も環境も技術も違うところで始めなければなりません。

一つはこの地が好きだから。物理的な問題ではないから、いくら好きでもここにいられないと思えば断ち切ることはできますね。
でも、気に入った土地というのは私にとっては大きいです。「昔ながら」は地域性が大事で、ここ阿武隈の入り組んだ地形による多様な生態系と、寒暖の差を生かした農や冬の寒さを生かした保存食など、いろんなよさがあります。もちろん、よそへ行ったらその地なりのまた違った風土のよさがあるでしょう。

あと一つはいろんな人とのつながりがたくさんある。また、実家や関東の友人知人などのところに行き来するに、西日本や北海道、北東北などと比べると比較的近くて便利。というのもあります。

でも、ここにいる理由よりも、ここを出る理由のほうが上回れば、出て行くことになるでしょう。今は、その微妙なライン。




「安全と安心」について。
食品メーカーにお勤めの立場からのご意見ですね。
安心と安全に分けて考えればわかりやすいですね。ただ、この安全が人が専門家によって違う。そして受け止める人によっても違うというのがさらに不安をあおっています。科学的には真実は一つのはずですが、科学者によって違う説を唱えれば、迷うのは当然です。絶対安全のはずの原発が爆発したのだから、安心の根拠がありません。安心の根拠が見つかれば、自動的に安心になると思います。

精神的な安心が健康にもつながると思うので、どこで暮らすにしても、「安心」な環境と、「安心」と思えるように心身を鍛えることが大事かも知れませんね。

こんな風に、いろんな環境におかれるかたの意見はとても参考になります。
また何かあったらきたんなきご意見お待ちしていますよ!