気の毒なオタマたち | あぶぐまの里にっき

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阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。

今年は田んぼをつくらない。しかも移り住む。土手が崩れやすいここらの田んぼでは、稲がなくても水をはっておくのは危険。
雨などで水かさが増したときに土手が崩れてしまうから。現に、ここに住んでから数回土手を崩してしまっている。
そんなわけで、水を抜くようにしていたら、田植えの時期だというのにひびが入るほど乾いてきた。
春先生まれたアカガエルのオタマは、溝の水のあるところまで逃げられなかったほとんどが死んでしまった・・・。
しかし、アカガエルのいちばん多い3段のうちいちばん上の田んぼは水が乾ききらずまだたくさん泳いでいた。
水溜り程度しかなくかわいそうなので、少し川から水を取り入れておいた。

百姓がちゃんとやらないと、死ぬ生き物がたくさんいる!
いくら無農薬でやっても、放射能を避けても、田んぼをやらないと死んでしまういきものがたくさんいるのです。
冬に水をためて3年目。アカガエルも増えてきた(ような気がしていた)のでちょっとくやしいです。



田んぼのわきの水路付近で撮影したカワトンボ。