派遣スタッフに | あぶぐまの里にっき

あぶぐまの里にっき

阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。

 茅葺きの仕事も中断し、ネットでいろいろ検索。思わず求人をみてみると、なんだか地方と都会とでは給料も労働力の需要も格差があるなあ・・・。福島で、一日がんばっても5000円しかもらえない(自給600円台)。そんな仕事も普通にあるけれど、東京や神奈川では日給1万以上もあたりまえ。もちろん職種にもよりますが。で、思わず金に目がくらんで(?)、2つの会社に応募して、それぞれ一日ずつ仕事してきました。

 正確には目がくらんだというよりは・・・。福島での生活は、お金がないなりにどうにか食料を得るための行動を起こせるけれど、都会だと、お金がないとやっていけない。薪もなければ山菜もキノコもないし、近所から余った野菜をいただくこともないし。「早ぐ福島さもどってあんぽ柿つるしたい!」し。 

 それはそうと、ほぼ初めての派遣社員登録。派遣というと、使い捨てのイメージを抱いてしまっていましたが、意外と登録者の意向に配慮してもらえるところもあるようです。まあ将来の保障という点では厳しいでしょうが。もちろん会社によりますし、そのときの担当者によっても、だいぶ感じが違うかな。
 ちなみに細かい待遇では、予定時刻よりも早く終わった際の待遇が2社ともよかった。最初に必要な登録は、一社は自腹で交通費2000円近くかかったのに(3人まとめて登録したかったため?)、もう一社は当日現地集合で、勤務時間内に含めてもらう。当日の交通費はも支給、不支給さまざま。
 で、登録者もさまざま。2日間だけでしたが、高校生や、定職を持っている人、退職した人、人生紆余曲折あった人など、必ずしもみんなから詳しく尋ねてはいませんが、印象としては、ある意思をもってやっている人が多いような気がしました。ちなみに、都会に住んでいて若いのに、山菜の話が通じ、古民家にも興味はあるという人もいて、とても意外。同じような年代で、環境・農・伝統文化などの関心分野で共通点がある人と出会えるのはうれしかったです。

 仕事内容は、アンケートの配布(回収なし)や、チラシのポスティング。天候や状況によって、大変さに差はありそう。体力仕事だし、自分にとっては配りたくないようなものでも配る(そんなに変なものではないですが、紙はたくさん使ってるし、利益追求企業の業務の一部を担わざるを得ないという点)という精神的苦痛もありますが、今回は楽なほうだったでしょうか。二日間勢いでやったけれど、自我が強い自分にとっては継続はちょっと難しそう。まあ屋根再開されるし、福島に戻るので当分はできませんが。


結論:
 広告にはお金がかかることを実感。
 二日間やって思ったのは、目先の収入よりも、今もっと早急にやったほうがよさそうなことを思い出した!
 しかし、派遣の実情と、登録者の生の声(姿)を聞く(見る)ことができたのは、すごくよかった!
一回は温泉地だったので、帰りに温泉に寄れてよかった!!!
以上。