どうも。最近伊坂さんの「PK」という作品を読みました。
本作は、題名にもなっている「PK」、「超人」、「密使」の三篇から構成されています。
なんか似通った話が続いているなあと思いきや、それは壮大な伏線でした。
こんな風に本にのめり込んだのは初めてなので、
せっかくなので自分が紐解いた内容を記録に残しておこうと思います。
【PK】(A’)
・1960年代(Bパート)
作家が話の主軸。またCパートで出てくる大臣は、作家の息子(兄)
作家の浮気がゴキブリによってばれずに済む。
このゴキブリは【密使】で使わされるはずであったゴキブリ。
・1970年代
アジアで大地震が発生。大変なことが起こる。
・1984年(Eパート)
大臣が子供を助ける話。この助けられた子供は、【超人】に出てくる本田毬男。
・2001年(Aパート)
おそらく本書のタイトルであるPKをイメージしているワールドカップフランス大会アジア予選。
フランス大会であるのがミソ。【超人】では日韓共催。
・2001年半年後( Dパート:)
居酒屋での男女の会話。ここで【超人】に出てくる本田毬男の噂話が出てくる。
・2010年(Cパート)
大臣のお話。おそらく秘書は次郎君。
【超人】(A’’)
・1960年代
ゴキブリが出なかったため、作家の浮気がばれてしまう。
・1984年
子供毬男落ちる。落ちる刹那、【密使】の「私」とリンクする模様。「私」と同一人物?
・2001年
ワールドカップ日韓共催大会あり。作品中に出てくるのはアジア大会ではない。
ここで毬男が大臣と出会い、大臣を狙う悪者(?)に襲われるが、スーパーマンに助けられる。
このスーパーマンはおそらく【密使】の「僕」世代からきた密使であると思われる。これが三島?
・2011年
当初大臣が勇気を出さないせいで、10000人が死ぬ何かが起こる予定であった。
が、本作では運命が変わり、何かは起こらなかった。
【密使】
・時系列は「私」と一緒。「僕」に接触する黒幕はもっと未来。
「僕」:宅配便
握手した人間の時間を一日につき6秒だけ奪える、時間スリの能力を持つ男。
青木豊がもくろむゴキブリ密使計画を、今までよりも効率的に行う使命を与えられる。
・ちょっと未来
「私」:飛脚
青木豊のゴキブリ密使計画による、全世界で唯一の被害者。
だが、「僕」の活躍により、「私」の犠牲は回避され、世界はウィルスから守られる。
以上が推測を交えた要約。長いなあ・・・。
このお話の未来では、治療不可能な疫病が蔓延しており、
そのために過去に干渉して、疫病が蔓延しない未来にしようという未来人の物語である。(と思う)
まず疫病が蔓延する未来に続きお話はどれかというと、【超人】である。
なぜなら、大臣の決断によって10000人の死者がでるというところが、その理由。
疫病であれば10000人ではきかない気もするが、おそらく一陣の犠牲者の数で、今後増えるのだろう。
【超人】では最終的には犠牲は回避されているが、回避されなかった場合のこのルートを「A」とし、
回避されたルートを「A’’」とする。
そして、この未来を変えようと、ちょっと未来の青木豊は、世界の分岐点を調査し、
1960年代に作家の家にゴキブリを送り込む。
それにより、運命が変わり、疫病は発生しなかった。(【PK】には死者が発生する記載がない)
その代わりといっては何だが、作家がストーリを変えないことによって、
1970年代にアジアで地震が発生し、それなりの犠牲が出ている模様。
このルートを「A'」とする。
そして、「A'」よりもさらに犠牲を減らそうとするのが、もっと未来にいる黒幕。
ゴキブリを送ることで、疫病は回避されるが、アジアの地震が発生するので、
ゴキブリの密使を妨害し、ルート「A」に青い服の男を送り込むことで、
影響を極小化しようとする。
これがルート「A''」につながる計画で、このルートでは犠牲者は、殺人予定犯のみとなる。
まだ「A'」ルートでも、殺人予知犯の存在はほのめかされているので、
変更前に比べて、犠牲者が増えているわけではない。
以上、PKの考察。8割がた紐解けているが、
【密使】の私が誰なのか?スーパーマンの正体は誰なのか?次郎と秘書の関係は?とか、
解き切れていない部分もまだ残っており、これはまた今度考察しようと思う。
というわけで久しぶりに面白い作品を読めた。
いや、満足満足。傑作だね!





