今週の左ききのエレン感想
自信満々の天才主人公キャラを出会って即座に感情むき出しの素の顔にさせるとか光一の天才特攻スキルが今回も仕事しすぎてると思うんだ。ただし特にメリットはなくボコられる。
というか今回の話は本当に痛々しいというか、光一もイフーさんも会話が始まってすぐにお互いの地雷を見事に踏みあって完全に話が嚙み合っていない最悪の展開になってるのが胸が痛い。
人生レベルで主人公キャラを演じて物語の中に生きているイフーさんに、そんなことを知らずに「パワハラすんなや」「仕事しろや」と現実に引き戻そうとするウザ正論をぶつける光一アートディレクター。
天才に対して人生レベルでコンプレックスがある光一に、そんなことを知らずに「お前…誰だよ…」と「有名な俺に指図できるの?」と受け取れる天才マウントを取るイフーさん。
…というか、感想を書こうとアレコレ考えていると、どうしても序盤のイフーさんのこの返しに違和感しかないのは自分だけでしょうか?
一応は敬語で「パワハラすんなや」と遠回しに訴えをする光一に対して、その言葉を無視して「お前誰だよ」という明らかなパワハラで返すクソムーブはあまりにイフーさんのキャラらしくないと思うのです。
もしかしてこの煽りめいた「お前誰だよ」には、イフーさんの「体質」に関する言葉以上にめんどくさい意味があるのではないでしょうか。
イフーさん視点
自分が主人公ならありえない失敗をした→ならば邪魔した奴は主人公に対する重要人物なはずだ→なのに目の前にいるのは顔色の悪いモブ顔にしか見えない→「お前…誰だよ…(純粋な疑問)」
光一視点
天才だからってパワハラすんなや→「お前…誰だよ…(純粋なパワハラ)」
という共感覚で他人が重要人物かモブ顔のどちらかに見えるというイフーさんの体質が関わる言葉のすれ違いがあったのではないでしょうか。光一「知らねぇよ…そんな体質」
こう考えると、イフーさんが光一を殴りながら「お前は誰なんだよ!」とやたら何者かにこだわるのも納得できるというか、イフーさんからしたら「光一が何者でもないモブだと、自身が物語の主人公でいられなくなる」という絶対に認められないアイデンティティ喪失の危機だからこそ光一に対して暴走的な行為に至ったのではないかと思うのです。
今回後半の「倒れた相手に追い打ちをする」という行為自体も、イフーさんがバスキアのエピソードの時に語った「主人公が絶対にしない行為」なわけで、泣きながらそれをしながら「全部お前が悪いんだ」と光一を責めるのは「お前のせいで俺は主人公じゃなくなった。なんで努力して重要人物にならなかった?」という世紀の一枚を撮れなかった以上の自分の人生を壊されたレベルの怒りがこもった言葉なんじゃないかなと思うのです。光一「知らねぇよ…」
などと長々と妄想を語ったわけですが、つまり今回の話で光一君が何を言えば正解だったかというと「お前は誰だ」と聞かれたら「元・柳チームの朝倉光一だ!」と答えて、「かつてのライバルが自分を倒すために育てた弟子(威風脳内設定)が最悪のタイミングで立ち塞がったのか!」という風にイフーさんを物語の中に留められるように立ち回るのが正解だったわけです(無理ゲー)。
あと柳さんと言えば、「アイツの写真が凄いのは、アイツが誰よりも努力してるからだ」とイフーさんの本質を作中で一番理解していたのがイフーさんをめっちゃ嫌ってる柳さんだったという関係性が判明したのがなんか好き。これがエモいってやつ…?
と、つらつら思ったことをテンションのままに書きつつ終了です。
それでは。
十
今日の余談
さすがに他人がモブ顔に見えるという1回だけのギャグ描写を記事の根拠にするのは我ながらどうかと思うのでこの記事はたぶん後々書き直す予定。正直公開するかも迷ったけれど書いていて楽しかったので勢いで公開してる。