IOCのバッハ会長が来日し、毎日物議を醸しています。

 

滞在にあたって最高級のホテルでの宿泊、VIP対応の広島訪問(それしても県知事はなぜ受け容れたのか理解に苦しみます)

チャイニーズ発言、さらには首相の菅さんや都知事の小池さんなどを含む

計40人の迎賓館での会食など、その一連の言動は

自粛生活を余儀なく強制されている国民にとって怒りの的となっています。

 

 

バッハ会長はなぜここまで日本人の心情を汲みとることが出来ないのか?

なぜバッハ会長はいちいち日本人の感情を逆なでするような言動をとるのか?

 

 

2013年、いまから8年前に東京五輪の招致が決まりました。

独特な抑揚で『TOKYO』と言ったバッハ会長に日本人たちが集まる会場は

歓喜に沸きに沸きました。

選手団が手をとりあって喜び合った映像を昨日のことのように思い出します。

 

 

前回のブログ『カネと五輪』

カネと五輪

で五輪には利権や利害関係がどすぐろく渦巻いていることを綴りました。

 

 

 

その招致段階で日本の五輪開催が決定するよう

なんらかの便宜がはかられ(要するにお金が動いている)、

今年に入ってからも中止にも延期にもできたはずなのに、なんとしてでも日本政府が五輪を強行したい旨を受け入れ

東京五輪を承諾した経緯があるはずです。

 

 

 

国民の皆の大多数はバッハ会長に怒りの矛先をぶつけていますが

それはお門違いで、矛先をぶつけるのは日本政府であるべきなのです。

これほどのバッシングを受けるバッハ会長は内心日本人が心底嫌いになるはずです。

(あれだけ便宜をはかったのに……恩知らずめ)と。

すこしでも一般の日本人に『おもてなし』をしてほしかったのが本音でしょう。

 

 

来日中のバッハ会長の日本での傍若無人ぶりにみえる一連の行動はIOCの顔として当然の振る舞いです。

(彼は五輪開催国において友好的で五輪を盛り上げるためにしごくまっとうな対応をしています)

『バッハ帰れ』運動は間違っています。

 

 

デルタ株の猛威、変異株の新たな出現、

世界中で共通した検査方法も決定していない、来日した保留期間も各国でバラバラ。

ワクチン接種も各国でバラバラ。

監視体制も整っていない。

おざなりのPCR検査だけで選手団その他関係者がオリンピック村へ参入。

 

 

 

参加国は先進国だけではないのです。

習慣やモラルの価値観もみな違います。

数千人、数万単位の外国籍の選手たちを、その関係者を、どうやって受け止めていくのか

日本政府はまったく指針を示していません。

 

 

団体競技もありますし、そのなかでクラスターが発生したらどうするのか。

ましてや重症患者や死者が選手団から多数発生したらどうするのか。

その辺りは、すでに政府は検討ずみなのでしょうか。

国内の医療体制は万全対策をもっているのでしょうか。

 

 

競技を中止するのか、五輪そのものを中止するのか、

シミュレーションはしたのでしょうか。

選手たちの外出許可や外出に関する規制などは参加国にまんべんなくいきわたっているのでしょうか。

 

 

 

 

バッハ会長はその辺りもよく心得ているので、

日本政府が招致した東京五輪を盛り上げるためにパフォーマンスとして

広島訪問、有観客の提案などしているのです。

決してIOCに責任はないのだ、「私の任務は五輪を盛り上げることだ」と達観しているはずです。

日本人の国民性をすべて承知で計算ずくなのです。

先の戦争のように「はじめてしまえば神風が吹く」。

 

 

時間はたっぷりあったのに開催中での指針を示せない日本政府を心底軽蔑しているでしょう。

 

万が一、有事がおこっても決してIOCは責任を取りません。

また、取ることもありません。

 

 

責任を取るのは日本政府です。

いずれにせよ莫大な損失は私たちの血税から補うしかありません。

五輪後の私たち国民の生活は奈落の底です。

 

 

一か月たち、ああ、あのとき綴ったブログは杞憂であったと思えることを願ってやみません。