次のDIYラウドスピーカーの青写真です。
ご覧のとおり、これはマトリックススピーカーのオマージュです。
これは青写真どまりで、最終的には作らないかもしれません。
すべてはご予算お見積り次第です。現在からの持ち出しが3万円以内で済むのなら、手を出そうかなと考えています。
実はドライバーは全部持っています。問題は木材、その他もろもろです。
ほとんどの板の二次加工は自分でやる。・・・だったとしても、全ての部材は急騰してますからね、多分ムリなんじゃないかな。。。
DIYって「安く済む」みたいなイメージ有りますよね。でもそれ、幻想です。DIYにも趣味的にも結構厳しい時代が到来しました。
内部構造は複雑です。
支柱部分には、18Hzまでフラット再生できる6th Orderのサブウーファーを仕込みます。
(UltimateMicroSubふたたび....って感じです)
そしてフロントL+Rはなんと、トゥイーター付きの2wayです。しかもトゥイーターは1本だけ。
ぜんぜんマトリクスじゃないじゃん(笑
実質、3wayとも言えますね。
これまでのマトリックスでは考えられない究極のワイドレンジ、軸上の高域では低歪も狙います。
なにより、最もOffsetによる位相差が問題視される高音域では単一トゥイーターによって完全なるモノラル再生を狙います。
このスピーカー用に設計した全体のトポロジです。
3個のアンプで駆動する様子が描かれています。
このスピーカーには市販の2.1chアンプ、または、3ch分のパワーアンプが必要です。
ウチはパワーアンプまみれなので、そこは困りません。
計算上のクロスオーバーは3~5kHz内外に来そうなのですが、なにせ4本のフルレンジ全ての中高域が干渉するので、最終的にどうなるか蓋を開けるまで判りません。
もちろんこのトゥイーターははめ殺しで”フルレンジのみ”でも試せるように作ります。
片側のアンプ側からみた、負荷インピーダンス模擬です(グラフはドライバが直線インピーダンスの場合ね)。
だいたい4Ω内外に収まりそうですが、ここは実測して検証する必要があります。
マトリックススピーカーは、全くもってHi-Fiではありません。位相の回った差信号を混入した時点で、Hi-Fiとしては始める前から詰んでいます。ただ、とても面白い音がするんですよ、マトリクス。正統派はもういいから、奇行種、変異種を作りたいという欲求が日に日に高まっています。