低域端も微調整を加えました。
これがXbassを加えてアライメントした最終形・Alpha・4wayの総合特性です。
超平坦かつ超ワイド。Alpha Beta Gamma Upsilon全部並べても、これがナンバーワン。
Stereophileで超ハイエンドスピーカーのMeasurementでもひっくり返してみてください。まず、これだけワイドでフラットなスピーカーはなかなか見つけられないと思いますよ。
自己満足ですよね、、、こんなの。必ずしも音質と直結しません。でも、生理的にはとても満足していますし、少しは土俵に上がれている感慨もあります。私にはなにより、この特性で実際に出てくる音は筆舌に尽くしがたいです。
調整ついでにDistortion(歪率)も測ってみました。
黒が源信号、赤がその2次高調波、紫が3次高調波を示します。
dB換算で歪率を計算してみると:100Hz-200Hz間でだいたい 1.3%。
200Hz-20kHzに至っては、0.6%未満です。
(歪測定時はLong Sine Sweepなので、黒線が少しヨレるみたいです)
半導体アンプかいな?という位、大変優秀な数値が出ました。聴感もこのとおりで、まるで歪み感を感じません。歪を感じるのはソースに歪みが混じっている場合だけです。
Alphaは4wayシステムとして、これですべての測定と一次調整が完了いたしました。
これを以て、Andromedaの連載としては今回でクローズにしたいと思います。
全20回くらいの記事でメモ的にまとめようと始めたものの、終わってみれば長い長い連番になってしまいました。
制作作業が遅々として進まなかったり、途中ケガしたり、はたまた一時期は飛ばし気味に進んでしまったりと、進捗度は色々でした。でも、構想/実装過程をこれまで以上にたっぷりと楽しめたスピーカー制作になりました。個人的には、DSPを用いてアクティブクロスオーバーに挑んだことも大きな転換だったし、後悔のない大きなステップにつながりました。
終のスピーカーとするつもりなので、大型・高質量のスピーカーとしては多分これが最期になります。
ただ、本体エンクロージャーが決定的に朽ちない限りは、このシステムに終わりは無いんです。例えば...この先いくつかのドライバーが飛んでしまっても他の生き残ってるシステムに入れ替えればよいし、それでも飽き足らなければバッフルだけ新たに制作すれば、”新しいスピーカーシステム”の追加も可能です。ξも構想だけで制作未完だし。
このように、間口の広さと展開余地を残している処がAndromeda最大の成果といえるかも知れません。
オーディオは終わりのない夢?。。。でも、私はことスピーカーに関しては、これでアガリでいいや、と思っています。過程から最後の出音まで、しっかり堪能・満足できました。
余談ですが、Andromedaの全高は約1,160mm...
~ Fin ~
拙稿ですが、お読みいただいた方々はありがとうございました。