振り付けクラスで「月の沙漠」の振り付けを作り、「振り付けシート」も書いた顛末をお聞かせしてからかなりの時間が経ってしまいました。

恐怖の振り付けシート・・・ 体の各パーツをそれぞれどの速度でどう動かすか、という「レシピ」を細か~く書かねばならず、そのうえ動きの速度 (クラスではタイミング、と呼んでいます) も明確に書き込まなければいけないので、1 曲通しての動きを書くのは本当に苦労致しました。

振り付けシートは、こんな感じ (↓) に始めから最後まで書きます。

$鯨のベリーダンス道場


しかも、このタイミング。。。 音楽のバックグラウンドがなく、数字にも弱いあたくしには拷問のようなプロセスでございました。

あくまでも持論ですが、音楽って数学のセンスがある人のほうがきちんと理解できるんじゃないか、という気がするのですが。  激しく文系であるあたくしには、「4 分の 2/3 拍子」などと言われて、ぱっと理解できるのは尋常ではない、と思えるのですが。。。

そんなこんなで、このプロセスについては何時か書かねば、と思いつつも、100% 理解していないことに関してあれこれ書く自信もなく、どうしようかなぁ~と思っているうちにあっという間に数ヶ月も経ってしまいました。。。


そんな矢先、リンクさせて頂いているたびぃ。さんが、ご自身のブログでスヘイラ姐御のオンラインクラスに挑戦されたお話をされていらっしゃいました。

たびぃ。さんとはこれまでも不思議なくらいシンクロニシティを起こすことが多かったのですが、今回も丁度キティエラ師匠と同じオンラインクラスの話をしていたところだったのでまたまたどびっくりです。

たびぃ。さんはブログで

① 今通っている本場トルコの教室では基本的に音楽/ビートをカウントしない
② でもスヘイラは 8 カウントを 16 ビートでカウントしていた
③ スヘイラ以外のアメリカ人ダンサーも、WS などで同様にカウントしていた
④ アメリカではそうカウントするのが一般的なのか?

というお話をされていました。

といことで、ちゃっかりたびぃ。さんに便乗させて頂こうと思います。

前置きが長~くなりました。。。 ここからが本題です。

注意私の現師匠はスヘイラ道場の卒業生なので、レッスンもスヘイラ式が基本なのですが、私自身はスヘイラ道場に行ったことがないので、あくまでも私の限られた経験から、ということでお読み下さい。

スヘイラ式では拍子 (タイミング) を取る際、基本的に 4 カウントを元にしているようです。 振り付けと音楽の流れによっては 8 カウントも行くと思います。 

【たびぃ。さんへ:8 カウント内で 16 ビート数えた、ということは、速めの動きを説明していたのだろう、と予想しておりますが。。。  でも確信はないです。。。】  


1,2,3,4,1,2,3,4 (場合によっては 1,2,3,4,5,6,7,8) という音楽に合わせて左右にヒップシミーをする (右から振り出し) と仮定した場合

カウント 1 の中で右に振る (半セット)
カウント 1 の中で右左に振る (1 セット)
カウント 1 の中で右左右左と振る (2 セット)

などなど色々なタイミングのバラエティがありますな。  その各バラエティをそれぞれ

ハーフタイム
フルタイム
ダブルタイム
クオータータイム
スリークオータータイム ... ect

などと呼ぶのがスヘイラ式です。

他にもスヘイラ式独特の用語など (スネークアーム、キャメルなどの一般名を使わないことも) があり、その一覧表もあるくらいですので、これを知らないでスヘイラ式の WS などに行き、先生から

じゃあハーフタイムでインターナルヒップサークル。ダウンビートは右。はい、スタート音譜

などと言われると、「?!?!?!ドクロ」となりますが、一度覚えてしまうと「スヘイラ語」を話す道場なら何処へ行っても困らないし、スヘイラ語で書かれている振り付けシートさえあれば、それを見ながらすぐに正しく踊ることもできる (わたしゃ未だに苦労してますが)、という便利さもあります。

乱暴に言い切ると、基本的には先生やダンサーの感覚で適当に名付けていた動きやタイミングを徹底的に整理し、分類することで全てをシステマティックにしたのがスヘイラ式、ということになると思います。

これまで家によってかなり味付けの違った肉じゃが (おかんの都合や冷蔵庫の中身、懐具合によって具もまちまち) を、材料、調味料の量から具の切り方まで統一し、正確なレシピに書き直しました。  ・・・という感じですかな (ってどんな感じだ)。 

文系よりも理系向きのスタイルと言えましょう。 

1 + 1 の答えは、別に何時も 2 じゃなくても良いんじゃない? などと言い出しそうな、理論より感覚で踊りたいタイプの人 (=あたくしです) にはかえって面倒に感じる部分もあるかと思いますが、逆に白黒はっきりさせ、細部もきっちり詰めて踊りたい人には有り難いシステムですね。  また、教える際にも誤解を避けやすいのではないかと思います。

スヘイラのご母堂、ジャミラさんもダンスカンパニー Bal Anat を監督していましたし、一糸乱れぬ群舞で有名なスヘイラ・ダンスカンパニーですので、きっと全員できっちり合わせる、ということを徹底させるプロセスには欠かせないことだったのかも・・・

「あのう、先週は上から下にアンジュレートしたのに、今日は下から上になってますよ先生。 どっちが正しいんですか?」

などの鋭い突っ込みを生徒から受けるリスクも回避できましょう (ははは)。 




あたくしはそう数多くの先生に教わっておりませんので言い切ることはできませんが、ここまで徹底的にカウントするのはスヘイラ式が始めてです。

スヘイラ式は、他にも

* ウォームアップから厳しい運動てんこ盛り (腕立て伏せ、腹筋などもあり)
* 一旦マスターしてしまえばどんなスタイルの踊りにも応用できる基礎を作れる
* レイヤリングの技術を磨ける
* ジルの様々なパターンも習得できる

ことなどでも有名です。

スヘイラクラスの卒業生は、オリエンタル、トライバル、フュージョンなど色々な分野で活躍されており、ベリーダンサーとしての体作りには有効なんでしょうね。

レベル 1, 2, 3... と認定式のプログラムもあるので、結果をきっちり出したいチャレンジャータイプの人にも向いていると思います。

キティエラ師匠がいよいよ他州へ引っ越す話が本格的になってきたので、また別のクラスを探さないといけないのですが、やはり一度はスヘイラ道場に行ったほうがいいのかもしれない。。。 と思っている最近ですが、どうなることやら。

西海岸ベリーダンスの母、ジャミラさんのクラスも一度は受けないといけませんな。


なんだかまとまりのない内容になってしまいましたが、色々な意味でアメリカ式なのがスヘイラ道場ですな。

・・・と勝手に結論を出しています。