都道431号は、新宿から西へ向かい、途中から狭隘な住宅地を抜ける特例都道です。この道路は“水道道路”と呼ばれ、かつては玉川上水新水路として使われていたそうです。

また、狭隘部分の一部は、和泉川の暗渠及び開渠と並走し、暗渠マニアとしてはたまらない道です!

ちなみに角筈(つのはず)とは、西新宿一帯の古い地名です。

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おおよそのルートです。
狭隘部分を拡大した地図は後々、、、

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○起点“角筈区民センター交差点
以前、都道新宿副都心2号線を紹介した時(⇒副2の記事はこちら)にも来ました。
(右手前が副2、左右が副13、左奥が今回紹介する431号です。)

ゼロキロポストは見つからなかったです。

ここから、環七通りの泉南交差点までは二車線道路です。

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0.2キロポスト。

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東京都交通局渋谷自動車営業所新宿支所(都営バス新宿車庫)の横を通る。

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山手通りと首都高都心環状線を渡る。

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そういえばと思いだし、道幅がわかる写真を撮りました。

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都道420号鮫洲大山線(中野通り)と交わる。
ここら辺には、和泉川の支流が流れていたので、地形は少し変化する。

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都道を少しはずれて、和泉川暗渠へ。
護岸と思われる古い構造物もあった。

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上にわずかに写り込むのは都道431号。

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下を和泉川、上を玉川上水が流れていたと思うとすごい。

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先ほどの写真にも写っていた青看板。
大きく進入禁止を示す標識が描かれている。
狭隘部分はその進入禁止エリアにあたる。

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また和泉川に来ました。左の道が都道431号で、右へ向かう区道とは高低差がある。

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環七通り“泉南”交差点。
ここから先は、狭隘道路となる。

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狭隘部分を拡大しました。
赤い線が都道431号水色の線が和泉川が暗渠化されずに残っている場所深緑色が和泉川暗渠です

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これはすごい。古い民家が立ち並んでいる。

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トタン製の家屋も目立つ。
奥のバイロンは車を通す気ゼロだな笑

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和泉明店街という商店街では、春に沖縄の祭りを行っているようだ。

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先程、なぜ和泉川の暗渠されずに残っている部分を地図に書いたのか、なぜ和泉川を強調してたのか、謎に思っていた方もいらっしゃったでしょう。

単に僕が暗渠が好きで強調していた訳ではなく、以下の理由があったからです。


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これが和泉川の開渠(暗渠化を免れた場所)です。

溝に注意”の看板の管理票をみてみて下さい。

431の文字があります!

もしかしたらたまたま431という番号を採用しただけかもと思いましたが違いました
(下の写真)


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先程の車を通す気無いバイロンの場所を右に、民家の敷地内とも思われる場所に入ります。
不法侵入したらヤバイなとおもっていましたが、水路の脇に建つ看板は、やっぱり東京都の管理で、431の数字が割り振られていました。
よかった、不法侵入じゃなかった、と安心しました笑

つまり、和泉川の水路を“都道431号”として東京都が管理している可能性が出てきました。
もし管理番号が実は431とはちがったとしても、水路自体は東京都の管理ということは確かです
東京都が管理して残すことには何かしらの意味があるのでしょうか?

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都道、和泉川とは話ははずれますが、付近にドン・キホーテ方南町があり、その裏手には水路のようなものがありました。
こちら、地元の方に聞き込み調査を行ったところ、こちらは杉並区の管理で、暗渠化し、道路を作るはずが、計画半ば予算不足により中断になってしまい、土で埋まった水路跡が残ったようです。



もしかして和泉川も予算不足で暗渠化を免れた?

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都道に戻ります。
商店街の看板の奥にはこのような道が続きます。
左は和泉川の蓋かけ暗渠、中央は東京都設置のガードレール、右が都道431号となっています。

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少し進んで振り返る。

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大きな木と、奥には銀杏ガードレールが建物のシャッター前にも設置され、二重にガードレールが設置されている謎な場所。
この建物の出入り口、シャッターだけな気がするけど、ガードレールで塞がれている。

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○錆びた標識と杉並区立遊び場96番

杉並区は、“遊び場○番”という大小様々な公園があり、そのうち96番は細長い公園です。酒を昼間から飲む若者がいました。

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最後のキロポスト(3.4キロポスト)

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和泉2丁目”交差点(井の頭通り)で都道431号は終点だ。
五差路になっている。

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最後がとてもあっけなくなってしまっていてすみません。
新宿から続いている道路とは思えない変化の多さに驚きました。
また、川を“都道”として管理するのも珍しく、とても驚きました。

最後まで読んでくださりありがとうございました!