前場より約十一年経過。

初秋の或る日の午後。

ニーナとダレルと、そして彼等の息子のゴードンが部屋にいます。

ニーナは三十五歳の女盛り。

ゴードンは十一歳、もう今の中から運動家らしい体つきを持った立派な少年。

ダレルは非常に老けて、頭には白髪が見えるが、身体は強くなった様子。

ゴードンはネッドを嫌いぬいています。

ここで初めてニーナのものろーぐに「情熱の幕間狂言」という言葉が出てきます。

ネッドとのことを言っているのです。

ネッドは、僕の一生の仕事はふち果てることだと、きれいにそして人の邪魔にならない様に、と言います。

僕の仕事は十二年に済んじまいました、とも言います。

ネッドの言葉を父サムを馬鹿にしていると、怒りだすゴードン。

ゴードン、舞台奥より退場します。

互いの愛を確認しあうネッドとニーナ。

ネッドは、ゴードンの誕生日の贈り物を玄関に置いてありました。

ゴードンは前に、ネッドの贈り物という贈り物を全部ぶち壊していたのです。

ニーナに再びミュンヘンへ行くと言います。

今度は二年間です。

そしてきっとニーナの元に帰って来る事を約束します。

そしてネッドとニーナは熱い接吻をかわしますが、それをゴードンは見てしまいます。

ニーナに、チャーリー伯父さんが階下に来てるよ、とゴードンは強いて何でもない様な調子でホールから叫びます。

チャーリーが真っ直ぐニーナの所へやってきます。

早速いがみ合うチャーリーとネッド。

ニーナはチャーリーに、お昼のサラダ・ドレッシングを作ってと頼みます。

チャーリーはニーナの腰に手を廻し、ネッドには一瞥も与えない笑いながら、一緒に出て行きます。

ネッド一人になったところに、ゴードンがネッドからの贈り物を手に現れます。

それは帆を張った小さな高価なヨット型のスループ船の模型です。

ゴードンはネッドの目の前でその模型を壊してしまいます。

そしてネッドと母ニーナと接吻していたのを見たことを告げます。

ゴードンに言い訳をするネッド。

そこにサムが帰って来ます。

ネッドはサムに、もう失敬しようとしていたところだと言います。

そしてそさくさと出て行きます。

その後ニーナはサムに、ネッドに接吻した理由を告げますが、ゴードンはその言い訳を信じません。

ここまでが第7幕です。

恋は幕間狂言、かも知れません。

令和ももう三日目です。

期待感は有りましたが、相変わらずの毎日です。

十連休も7日目、何一つ変わりません。