プロスペーは十年前、ミラノーの大公だったのです。

ところがプロスペーはワルだくみにあって国を追われたのです。

プロスペーは弟のアントニーオ、実の弟に政をまかせきってしまったのです。

ぷろすぺーは我を忘れて、秘術の研究に夢中になったのです。

アントニーオはプロスペーの作り上げた人間どもをみはりなおし、つまり配置換えをしたり、新たな地位に就けたりしたのです。

こうして役人役職鍵を一手に握ると、国中の人間の心を調律してしまったのです。

プロスペーが精神の修行に打ち込み、世の理解を超える域に達したのですが、そのため腹黒い弟の邪悪な性質が目を覚ましたのです。

こうして弟は領主を気取ると、プロスペーの歳入で懐を肥やすばかりで、プロスペーの権力をかさに着て手当たり次第に取りたてたのです。

そしてアントニーオはナポリ王と結託、王に年貢を納め、ミラノの冠をなぽりの王冠の下に置いたのです。

平身低頭の屈辱を強いたのです。

ナポリ王はもともとプロスペーとは不倶戴天の敵で、すぐさま弟の願いを聞き入れたのです。

王はただちにプロスペーをただちに家族もろとも公国から追い出して、美しいミラノをその栄誉すべてと共に弟に与えるというのです。

ある日の深夜、かねての計画どおりアントニーオはミラノの城門を開けはなち、漆黒の闇の中、陰謀の手さきどもの手で、泣き叫ぶ娘ミランダと共に門から追いた立てられたのです。

アントニーオがその場でプロスペーを殺さなかったのは、民衆がプロスペーを深く慕っていたからです。

手さきたちらは、プロスペーたちをせきたてて艀に乗せ、何リーグか沖に出たのです。

それは装備は何一つない、綱も帆も帆柱もない、ふち果てた船が一艘用意してあったのです。

そしてこの島の岸辺にたどり着いたのです。

ナポリのゴンザーローという高潔な男、この指揮を任されていたのですが、慈悲の心からプロスペーたちに立派な服や下着、日用の道具や必需品をそろえてくれたのです。

さらにプロスペーが書物を愛していることを知り、情け深くも、所蔵の中から、プロスペーが自分の国より大事にしている数巻を持たせてくれたのです。

ミランダはプロスペーからどんな王女が受けるよりもためになる、教育を授けるよりもためになる教育を授けてきたのです。

そこでミランダはなぜさっきの嵐を起こしたのか、プロスペーに訪ねますが、プロスペーはミランダを深い眠りに誘います。

そこでプロスペーは妖精のエアリエルをよびます。
現在、シェイクスピアの「テンペスト」を読書中です。

読了次第アップします。

面白いです。
これはびっくり

何日かアップしていないと、サイトに入れなくなってしまいました。

以前はそんな事なんてなかったのに😅