去年は何となく「けものフレンズ」にハマっていました。

兎に角合間に本物の動物の飼育員さんの解説が入り、それが面白くてハマったのです。

今は、「鬼灯の冷徹」にハマっています。

しかし、本当に現在のアニメは僕が子どもの頃より、絵のクオリティがかなり上がっています。

多分それを意識したのは、以前「おじゃ魔女ドレミ」を見ている時に、何となく綺麗だと意識してからで、それまで余り意識していませんでした。

子どもの頃、漫画本を買って貰えず、お好み屋さんなどに、漫画読みたさに通っていたのですが、記憶には「少年マガジン」と「少年画報」、「冒険王」くらいしかなかったのですが、何となくある本で「少年キング」とか、「まんが王」という名前を見つけて、あぁ、そんな雑誌もあったなぁと、うっすらと記憶が蘇ったのですが、そこに「少年現代」という雑誌名を見つけました。

そんな雑誌あったっけ?。

全く記憶に有りません。

僕の記憶では、当時一番創刊が遅かったのが「少年チャンピオン」だった気がするのですが、実は、僕は「少年ジャンプ」がいつ創刊したのか知りませんでした。

僕が「少年ジャンプ」の存在を知ったのは、夏休み、家族で毎年行っていた海の家で、でした。

その海の家に「少年ジャンプ」が何冊も並んでいたのです。

当時「少年ジャンプ」は「少年マガジン」より薄い雑誌で、これ何だろう?。

手にとって一冊読んで見ました。

やはり衝撃だったのは、「ハレンチ学園」でした。

「少年ジャンプ」の創刊を調べると1968年7月11日でした。

僕が小学5年生の頃で、そんな少年の目に女の子の裸をバンバン画いた漫画が飛び込んできたのですから、ビックリしました。

なんといったら良いのか、甘酸っぱいものを覚えたのです。

大体、同学年の女の子で、漫画に画かれているような成長の早い女の子はいなかった気がしますし、僕は比較的長く女風呂に入っていましたが、女の子の裸に興味がなかったのも事実です。

なのに、漫画に画かれた成長の早い女の子の裸に夢中になったのが、不思議です。

当時女の子のパンツが見たいという欲望は有りましたが、女の子の体と自分の体の違いに興味がなかったのも事実です。

ですが、その夏、僕は「少年ジャンプ」を、「ハレンチ学園」に夢中になりながら読みふけっていました。

夏休み明けになり学校に登校した年は別段何の変化もなかったのですが、それは2次元という別世界の出来事であり、リアルな女の子には、直接的に結びつかなかったせいだと思います。

ところが、僕が中1の頃、スカートめくりが学校で大流行したのです。

兎に角男子たちが女子のスカートをめくりパンツを見る事が流行ったのです。

それは男女の体の違いに興味があったわけでなく、単に隠されている女の子の下着を見たい、それだけの欲望だったのだと思います。

スカートめくりのきっかけになったのは、小川ローザが出演したガソリンか何かのコマーシャルで「oh、猛烈」と言っていたコマーシャルで、「ハレンチ学園」の作者永井豪が、これはウケると漫画に取り入れたのが始まりだと思います。

もっともスカートめくりの流行は長続きせず、あっという間に終わってしまいました。

多分僕より大人な男子たちの興味は、女の子のパンツより、女の子の体そのものに移ったためだと思います。

思春期って、そんなものだと思います。

僕の興味は怪獣と自転車を乗り回して遊ぶこと、それに中3には演劇に移っていましたから、女の子の体から興味が離れていました。

しかし、2次元少女に対する興味は、形を変えて現在の青少年の中にも生き続けているようです。

僕がサイバー・パンクに興味を持ったのと同時期の話ですが、コンピュータゲームで『ラプラスの魔』というアドベンチャーゲームだったと思うのですが、そんなゲームが地味に販売されていました。

ある人が「⚪⚪さん、これクトゥルフ神話ですよ」と言いました。

クトゥルフ神話?。

ギリシャ神話やケルト神話なら理解出来ますが、クトゥルフ神話というのは聞いた事が有りませんでした。

「クトゥルフ神話って何ですか?」

僕がそう尋ねると「いやぁ、みんな狂わないと、脱出できないんですよ」という、ちょっと理解出来ない答えが返って来ました。

それ以外に答えが返って来ませんでした。

僕がクトゥルフ神話の外郭を知ったのは、サイコホラー「グール」で、でした。

クトゥルフ神話とは、コズミックホラーに分類される暗黒神話です。

この神話には様々な邪神が登場しますが、クトゥルフとはそんな邪神の一柱です。

クトゥルフ神話とは、宇宙的、異次元的な超存在と土着的恐怖を融合した世界です。

その超存在は異次元や外宇宙や深海に存在し、眠りについているのですが、あるきっかけで人類とシンクロして復活し、活動するのです。

彼らが眠りについている間に、地球を我が物顔にしている人類から、地球を奪還すべく動き始めるのです。

ただし、邪神の一柱が復活したからと言って、人類が壊滅する訳では有りません。

邪神には、実はそれぞれに超の付く個性があり、存在の意味があるのです。

それら邪神の中に、唯一復活することで人類を壊滅させる一柱が存在するのです。

それがクトゥルフです。

その超存在と、例えば幽霊、竜、鬼、悪魔との違いは、顔がない、つまり人格や社会性を持たないということです。

それはラブ・クラフトという一人の作家によって作られた世界であり、神話です。

ラブ・クラフトの暗く悲惨な生涯については割愛しますが、ラブ・クラフトが生まれ活躍した時代の前後に起こった出来事と言えば、チャレンジャー号の世界一周探検航海(深海魚の発見)、第一次世界対戦勃発、KKK団の会員数が5百万人を越え、リンドバーグが大西洋単独無着陸飛行に成功し、世界恐慌が起こり、ラブ・クラフトの死の翌年には原子核分裂が発見されました。

文学界では、ウェルズが「タイムマシン」を発表、さらに、「宇宙戦争」を発表したのは1898年で、雑誌ウィアードテールズが発刊し、ラブ・クラフトは「ダゴン」という作品を発表しました。

雑誌「アメージングストーリー」が創刊し、その頃がラブ・クラフトの作家としての活動期です。

1937年にラブ・クラフトは腸癌で46歳の短い生涯を終えたのです。

ラブ・クラフトの影響を受けた作家は少なくなかったのですが、そういった本流とは別に日本でラブ・クラフトの名を世に知らしめたのが、TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)だったのです。

複数の人間が物語の登場人物を演じながら、鉛筆、サイコロ、キャラクターシート、ルールブックを用いて遊ぶ、アナログな遊びです。

恐らく「ラプラスの魔」は、そのTRPGのコンピュータゲーム版だったのだと、思います。

「クトゥルフの呼び声」は、それまでの定番である「剣と魔法」から離れ、恐怖や狂気を前面に押し出し、プレイヤーはスリルを楽しむというものでした。

現在の日本におけるクトゥルフ神話の状況ですが、サブカルチャーの分野に与える影響が大きかったのです。

SF、ホラー、ジュブナイル、ライトノベル、テレビゲーム、漫画、映画などです。

近年では、「萌え」と呼ばれるような、美少女キャラクターを中心とした路線において、ちょっとした小道具や隠し味としてクトゥルフ神話の設定を使う事が、一種の流行になっていたのです。

例えば、『サイレント・メビウス』もそうですが、ガイナックスの『トップをねらえ』もそうでした。

『トップをねらえ』というタイトルは、僕が高校生くらいの頃流行っていたテニス漫画、「エースをねらえ」から来ています。

外宇宙から来る怪物と、モビルスーツを装着して戦う美少女たちの物語です。

これは私見ですが、明らかに「ハレンチ学園」の影響も受けていると思われます。

有名なところでは、『ヱヴァンゲリヲン』も、その影響を強く受けています。

つまり僕たちの時代は、サイバー・パンクとクトゥルフ神話が漫画の2本の柱になっていたのです。

しかし、クトゥルフ神話自体には、エロティックなシーンはほとんど有りません。

それは多分、ラブ・クラフトの生い立ちと関係があると思います。

彼は、母親から苛めに近いような精神的な虐待を受けて育ち、強いコンプレックスを持つまでになりました。

ラブ・クラフトは母親を通し女性というものに、嫌悪を通り越して憎悪を持っていたからだと思われます。

その憎悪は、邪神クトゥルフの造形に大きな影響を与えています。

まさかそんな自分が作り上げたクトゥルフ神話に、巨乳美少女キャラが登場し活躍するものになるとは、ラブ・クラフト自身思ってもみなかったと思います。