の村があり、水を巡って争いがたえなかったそうだ。

その相荒そう村の住人である男と女が愛し合い、一緒になろうとしたが、村の反対にあい一緒になれなかった。

仕方なく二人は沼で心中を図り、実行した。

その女の名前が八重と言ったそうで、それから八重沼と呼ばれるようになったそうだ。

それから沼では水難事故が絶えなかったが、遺体は上がらなかった。

噂では八重沼は龍神湖に繋がっている底なし沼らしい。

老人の話がそこまで来た時バスがやってきた。

僕はバスに乗り込むと爺さんに別れを告げた。

二度とその町を訪れない積もりで。

家へ帰った僕は、その儘ベッドに横になると、昨夜の事を考えていた。

あれは悪夢だったのか現実だったのか、考え抜いた。

温かかったせいか、疲れていたせいか僕はその儘眠りについてしまった。

それは真夜中の事だった。

僕はベッドの下でごそごそ言う音に目覚めた。

それはベッドの下から這い出ると、バキバキと言う音を出して身体をのばした。

僕の身体全身に悪寒が走った。

薄暗がりとなり、その姿がはっきりしてきた。

それは里美だった。

里美が僕の上に重なって来た。

僕は避ける術もなく里僕は避ける術もなく里美を受け入れた。

快楽に酔いしれた僕は、深い眠りへと落ちていった。

翌日目を覚ましたのは、10時過ぎだった。

疲労感が激しく、横になっているのが精一杯だった。

昼過ぎに食事をとると再び眠りに落ちていった。

ようやく眠りから覚めたのは夜の7時過ぎだった。

電気を点けると、テレビを点け、そして夕飯を食べた。

疲労感は抜けなかった。

その夜は照明を点けた儘眠りについた。

そして真夜中、ベッドの下でがさごそ言う音が聞こえ、何かが這い出る音に僕は目覚めた。

僕は薄目を開けて、その様子を見ていた。

現れたのは骸骨だった。

ところどころに肉片の着いた骸骨だった。

僕の全身に悪寒が走った。

やがて骸骨に肉片がついて行き里美の姿になった。

里美は僕に迫って来た。

僕には既に里美を避ける気力が残っていなかった。

僕はその儘会社を辞め、夜毎里美との快楽に酔って行った。

ある日心配した俊一が僕の様子を見に来た。

僕は里美の事を一言も話さず、俊一を返した。

それが俊一との最後だった。

疲労が抜けない。

僕は1人死を待っていた。