とチニタの手を掴み走ったが、光の球はフラフラと僕達を追いかけて来た。

小道を抜けた途端、光の球はふっと消えた。

2人ははぁはぁと息を切らしていた。

そこから走ってコタンに向かった。

コタンでは丁度「鶴の舞」が行われていた。

コタンでは時間になると各店舗から一人づつ出て「踊り」に参加するのだ。

女は「鶴の舞」男は「剣の舞」と言う踊りに参加するのだ。

僕達はそれを尻目に厚井の勤める店の2階へと上がった。

丁度コンサートの真っ最中で、コンサートと言っても従業員が歌うのだが、僕達はその雰囲気に落ち着いた。

歌っていたのは厚井だった。

田丸や郷田の姿も有った。

チニタは湖で出会った光の球についてみんなに話した。

田丸が行って見ようと言いだした。

僕とチニタは気乗りしなかったが、郷田や厚井に押されて、行って見る事になった。

5人で湖に向かった。

しかし、湖に出たものの、光の球は出て来なかった。

5人は湖のヘリで将来について話しあった。

そして時間が来たので、各店に帰って行った。

僕とチニタはバス停前にある僕の勤める店の横にある公園で夜遅くまで話しあった。

2人は別れ僕は店へと帰った。

二階へ上がると、衣類を着替え布団に潜り込んだ。

その時光球が壊れて開いた窓に迫って来ていたのだ。

はっとして僕は窓の方を見た。

光球が窓一杯になり、すっと部屋へと入って来ると、僕は慌ててドアに向かい、ドアを開け階段を走り降りた。

そして正面の入り口に回ると喫茶店の入り口に走り込み、そして奥にある階段から2階へと駆け上がった。

奥さんもマスターも驚いて僕を見た。

「どうしたの、一体?」奥さんが怒って言った。「勝手に入ってこないでよ」

僕は言葉を失った。

「まあ、ここに来て座れ」マスターが言った。

僕はソファに腰かけた。

゙チニタは大丈夫なのか?゙

僕は急に不安になった。

しかし今頃チニタの家には行けない。

僕はしばらく時間を潰して部屋へともどった。

光球の姿はなかった。

僕は同部屋のトシさんが帰って来るのを待った。

今頃は飲み歩いているのだろう。

ガタン、戸口が開き酔ったトシさんが部屋へ帰って来た。

トシさんは一通り愚痴ると眠ってしまった

トシさんと言うのはこの店では古株で、傲慢な男だった。

こんな時はいないよりましだ。

コタンでの僕達の結びつきは堅固なものになり、