パリに来ると必ず訪問する場所が
パリには幾つかあります。
近代建築の世界三大巨匠の一人と称される
ル・コルビジェは
スイス人建築家ですが
パリを拠点に活動していた建築家で
彼の作品がパリ市内に点在しています。
そのコルビジェと並んで有名な
フランク・ロイド・ライト設計の
グッゲンハイム美術館を
ニューヨークで見ましたが
→その時のことはコチラ
フランク・ロイド・ライトとは
聞いたことがある名前だと思っていました。
調べてみると
その昔日本では
東京千代田区にある帝国ホテルを設計したことで
その名が日本に知れ渡ることとなり
その後ライト設計の帝国ホテルは
1968年に解体されて
現在は
玄関部分だけが移築されて
愛知県に残っているそうです。
そして
フランク・ロイド・ライトが
帝国ホテルの設計のために来日した際に
もう一つ設計した建築が
私が学生時代を過ごした
神戸のすぐ近くにありました。
神戸市は広く
東側は芦屋市に接していますが
芦屋市の山側はもともと
大阪の裕福な商売人達の別荘地として
豪邸が建てられた時代がありました。
私が高校時代
我が母校の文化祭は
「園遊会」と呼ばれていたので
園遊会と聞くと
高校時代にタイムスリップしてしまうのですが...
園遊会とは本来は
天皇皇后両陛下が主催される
野外社交宴会で
その春秋二回ある園遊会で振る舞われる日本酒は
我らが神戸、灘のお酒
「櫻正宗」と「菊正宗」の蔵元なのですが
その蔵元「櫻正宗」の8代目山邑太左衛門が
時のフランク・ロイド・ライトに
芦屋の別荘の設計をお願いしたのだそうです。
1924年建設のこの山邑家の別荘は
現在は
ヨドコウ迎賓館として
一般公開されています。
所在地:芦屋市山手町3-10
鉄筋コンクリート造
戦前の建物で
阪神大震災にも耐えた
彫刻が施された大谷石造りの建物は
外観も素敵です。
一番上の階4階に
お台所とダイニングスペースがあります。
ニューヨークへ行き
かつて過ごした神戸へ
郷愁の念に駆られたのでした。