行ってみたかったギャラリー。 | つれづれパリ日記

つれづれパリ日記

パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

先週は仕事で
久しぶりに
ニューヨークへ行きました。

ちょうど
アメリカ東海岸一帯に
大雪が降ったとニュースになっていた時で
フライトがキャンセルになったり
大幅遅延になったらどうしようと
心配していましたが
なんとか
嵐の後、ならぬ、大雪の後の静けさの中
ニューヨークに無事に到着しました。


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パリ-ニューヨーク間は
フライト時間7時間ちょっとで
ちょうど
日本からシンガポールへ行くくらいの飛行時間


日本からニューヨークは
かなり遠いイメージがありますが
パリやヨーロッパから
ニューヨークやボストンなどの東海岸までは
ひょいと飛べる、近いイメージです。

外国人ばかりの中
Atlantic =大西洋という耳慣れない海を渡っていると
頭の中に
「異邦人」
という言葉が浮かんできて
「異邦人ばかりだと思っている私がそもそも異邦人
なんて
世界は本当に広いと感じてしまいますが
到着したら隣りのゲートに
日本の翼JALが止まっていて
なんだかホッとしたのでした。

直属の上司ではないですが管理職と一緒で
私は会社員なので
しっかり自分のパフォーマンスをアピールして
仕事も大変だったので
かなり緊張して疲れました


寒かったのですが
雪景色のニューヨークの街へ
繰り出しました。

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19世紀末の画家
グスタフ・クリムトやエゴン・シーレが好きで
今まで何度も
美術館や展覧会へ足を運んでいましたが
→その時のことはコチラなど

クリムトの最高傑作の一枚ともいえる
とても有名な絵画が
どうして
名前を聞いたことのないような
ニューヨークのギャラリーにあるのかと
ずっと思っていて。

昨年羽田-パリ間の飛行機の中で
たまたま映画を観て
その謎が解けたのでした。

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映画のタイトルは
「Woman in Gold」」
日本語タイトルは
「黄金のアデーレ 名画の帰還」
→YouTube公式予告編はコチラ



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ノイエ・ギャラリーという
メトロポリタン美術館のすぐ近くの一角。


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(画像はお借りしました)


この「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像1」

オーストリアとアメリカの法廷闘争ののちに
原告のマリア・アルトマンさんの所有となり
その後
エスティ・ローダー社の当時の社長によって購入されたそうで
このローダー社の当時の社長、ロナウド・ローダー氏は
長い時間をかけて
かつてユダヤ人が所有し
ナチスドイツ政府に略奪没収された美術品を
ドイツとオーストリアから取り戻す活動をしていたそうです。

結婚する時に
グスタフ・クリムトに
妻アデーレの肖像画を注文した
フェルディナント・ブロッホ=バウアー氏は
オーストリアの裕福な実業家で
芸術家を支援していたそうです。

10枚ほどの絵画が展示されている
ノイエ・ギャラリーにて
この「アデーレ」を観た時は
映画のストーリーや
かつての戦争のことなど
いろんな感情が溢れてきて
目頭が熱くなりました。


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ギャラリー内のカフェは
とても雰囲気がよく
お茶したかったのですが
時間があまりなかったので
次なる場所を目指しました。