管理人さん。 | つれづれパリ日記

つれづれパリ日記

パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

パリのアパルトモンには
特に、家族が暮らすような100平米くらいのお部屋がある
大きな建物だと
一階に住み込みの管理人さんが暮らしていることが多いです。

私が以前、10年くらい住んでいたアパルトモンは
studioタイプのワンルームのお部屋ばかりの建物だったため
管理人さんがいなかったのですが
ここに引っ越してきてから
一階に
見張り番のような管理人さんが住んでいて
管理人さんがいる環境にだいぶ慣れてきました


管理人さん夫婦は
ムッスィューが、借りてきた猫のようにおとなしくて
マダムが、つねにキリリとアイメイクがばっちり入った
貫禄のあるマダムで
夫婦には息子さんがいて
(→なかなかのbon garcon=ハンサム

息子さんには小さな娘がいて
たまにアパルトモンの下で
可愛い女の子と管理人さん達と出くわします


この管理人さんのマダムが
最初は恐くてビクビクしていたのですが
住み始めて数ヶ月で
いい人なのだと気がつきました。

我が家に遊びに来る友人達も
しっかり
管理人さんに覚えられています


ご近所付き合いというほどではありませんが
管理人さんはじめ
ご近所さん達に会うと
挨拶以外に、世間話をすることが多いので
パリのような大都会でも
意外に蜜な人間関係があったりして
面白いです。

以前は
書留郵便物も、小包も全部
不在票みたいな紙が郵便受けに入って
毎回郵便局へ取りに行かなくてはいけなかったのですが
ここに引っ越してきてからは
管理人さんが全部取っておいてくれるので
ありがたいです


管理人さんには
私の電話番号を伝えてあり
長く家を空ける時には
早朝や夜中でない限り
いつも一言言って家を出るようにしています。

先日のこと
電話が鳴って
着信を見たら管理人さんからの電話で
郵便物を預かってもらったのかしら~

と電話に出ると
「下から郵便物を送るので
上で取って

とのこと。

「A tout de suite
=了解、すぐに向かいます


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エレベータを開けると
私の郵便物だけが乗せられていました


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そしてすぐに
階下から
「Cou cou
=お~い」って聞こえました
「はーい、無事に受け取りました」と
はるか下に向かって返事をしたのでした。


今朝は
お水がちょろちょろしか出ませんでした。
以前にも同じようなことがあったので
瞬時に察知して
とりあえず、顔と歯だけ洗いました。
そして、全く水が出なくなり
家を出る前もお水が出ない状態でした。

帰宅したら入口で管理人さんに会い
「今朝お水が出ませんでした~。」と話しかけると
「水漏れよ。早朝地下が水浸しになっていて
工事してもらったから、もう大丈夫よ。」
とのこと。


「COURRIER Japon」10月号
テーマ「やっぱり、海外で暮らしてみたい」
24pの一文より;
この街(パリ)には大きなビジネスチャンスも、新しくて便利なインフラもないかもしれない。
それでもパリでの暮らしに憧れる人は世界中にいる。
文化的でお洒落、でもちょっと不便で排他的。
そんなすべてが魅力の源泉なのだ。

郵便物だけエレベータで届いたり
突然お水が出なくなったりしますが
なかなか楽しい
パリでの日々です