こんにちは。AB整形外科 院長のチェ・ジェイクです。
「顔面リフト手術(フェイスリフト)」について、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
しかし多くの方が、顔面リフトは「大きくて複雑な手術」だと考え、特に手術後の副作用や合併症(神経損傷や顔面麻痺など)を心配されています。
本日はそのような懸念を払拭するため、顔面リフト術に関する副作用の実態と統計データを含む論文内容をご紹介いたします。
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Q. 顔面リフト(SMAS)の手術法とは?
SMAS(Superficial Musculoaponeurotic System)は、顔の表情筋と連結する筋膜のシステムであり、このSMAS層の下には顔面神経が走行していることが知られています。
この解剖学的知識を活かし、さまざまなフェイスリフト手術法が開発されてきました。
以下、代表的な手術方法をご紹介します。
1. SMASリフト法
SMASを糸で引き上げて固定する方法です。
神経損傷のリスクが少なく、安全性が高いのが特徴で、同時に顔のボリュームアップ効果も期待できます。
2. SMAS切除術
SMASを切除してリフトアップする方法で、SMAS層の下部をほとんど剥離しないか、最小限に抑えるため神経損傷リスクが低いとされています。
3. SMAS剥離術
SMAS層を剥離してリフトする方法で、切開線の位置や剥離範囲により技術が分かれます。
代表的な手術法としては、SMAS、ハイSMAS(High SMAS)、ディーププレーン(Deep Plane)、コンポジットリフト(Composite Lift)などがあります。
多くの整形外科では、このSMAS剥離術を中心に顔面リフトが実施されています。
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Q. 顔面リフト術後の副作用・合併症に関する誤解【論文より解説】
論文では、顔面リフト手術における代表的な副作用として、
神経損傷
血腫
皮膚壊死
感染
などが挙げられています。
それぞれの副作用について、手術法別に発生率やリスクを比較しながら見ていきましょう。
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1. 神経損傷(顔面神経麻痺)
一時的な神経損傷の発生率
- SMASリフト法:0.69%
- SMAS切除術:0.84%
- SMAS剥離術:0.69〜1.85%
永続的な神経損傷は非常に稀で、多くは時間の経過とともに回復することが報告されています。
SMASリフト法およびハイSMASリフト法における永続的損傷率:0.04%〜0.08%
👉 論文では、神経損傷のリスクは極めて低いことが明確に示されています。
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2. 血腫(術後の出血)
発生率:
- SMASリフト法:0.7%
- SMAS切除術:1.9%
- SMAS剥離術:0.85%
オッズ比(Odds Ratio)では、SMAS剥離術がSMASリフト法よりも血腫リスクが低いという統計が出ています(オッズ比:0.07〜0.46)。
👉 個人的な見解ですが、徹底的かつ正確なSMAS剥離により、血腫の副作用を低減できると考えています。
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3. 皮膚壊死(皮膚の血流障害)
発生率:
- SMASリフト法:0.7〜1.6%
- SMAS剥離術では統計的に有意に増加(オッズ比:2.29)
👉 剥離範囲が広くなることで皮膚の血流が弱くなり、壊死のリスクが上昇します。
特に喫煙は血流を制限し、皮膚壊死の主な原因の一つとなるため、手術1ヶ月前からの禁煙が必要です。
また、高血圧や糖尿病をお持ちの方も、手術前に医師との十分な相談が必要です。
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4. 感染(術部の感染症)
発生率:0.2%〜1%前後
👉 耳の前のう胞や瘻孔、術前の炎症などが感染リスクを高める要因です。
これらを防ぐためにも、手術前の徹底した検診とカウンセリングが重要です。
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Q. 顔面リフトの副作用、真実は?
論文の内容をまとめると、
永続的な神経損傷は極めて稀であり、
各手術法による副作用の頻度は1〜2%前後と非常に低いことがわかります。
ほとんどの副作用は保存的治療で改善可能です。
👉 したがって、副作用を恐れて手術法を選ぶよりも、信頼できる医師と十分に相談し、自分に合った最適な方法を選ぶことが重要です。
また、副作用は手術後に症状の確認が遅れることで悪化するケースもあります。
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AB整形外科の取り組み
当院AB整形外科では、手術翌日の経過チェックを必須としており、
わずかな副作用の兆候も早期に発見・対応することで、安心して手術を受けていただける体制を整えています。
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