じんこです
知り合いと食事に行きました
上品なご夫婦との食事会なので、会話も上品にしようと思っていました
オシャレな前菜やサラダが並び、素敵なお店の雰囲気を感じながら和やかに食事会は進みます
イタリアンのお店だったので、ピザの話題になりました
奥様に
「ピザの美味しいお店を知っていますか」
と聞かれ、思い浮かばなかった私は
「最近はスーパーの冷凍ピザも美味しいですよね」
などとダメ解答をします
しかし奥様は
「オリンピックの選手村でも味の素の冷凍餃子が好評だったらしいですよ」
と微笑みながら優しくフォローをしてくださいます
嬉しくなって私は
「生姜味の冷凍餃子が私は好きです」
と言ってしまいました
あ、言わなきゃ良かったと思っていたら
「生姜味なんてあるんですか」
と言われました
そして
「買う時に見てわかるんですか」
とも聞かれました
私はちょっと思い出せなかったので うーんとうなっていると
あぼやんがすかさず
「黄色です」と言いました
「生姜味は黄色です、普通のは赤です」ときっぱり言いました
奥様は
「そうなんですか、あれは中に入っているのは2個かける6列ですよね」と言うと
「いえ、4かける3です」と言うあぼやん
知り合いも冷凍餃子を食べるんだ、という驚きを上回るあぼやんの早押しクイズ並みの即答に私の感情がついていきません
あぼやん、久しぶりに飲んだビールのせいかお口がよく回ります
興味津々となった奥様は、更にあぼやんに質問します
「冷凍餃子は一度に2個くらい買うのですか」
「3個です」
かぶせるくらいの勢いで言うあぼやん
「どこで買うのですか」に
「ウォンツです」
近所のドラッグストアの名前を言いました
まるで漫才のような軽妙な受け答えに吹き出した私
奥様も下を向いて笑っておられます
なんか面白いことでも言ったという顔をしているあぼやん
税理士という肩書きはガラガラと崩れ去り、我が家の餃子はあぼやんがウォンツでチョイスするという事実がガッチリとバレたのでした
面白くなったのか奥様はあぼやんに聞きまくります
「冷凍餃子にタレはついてないですよね」と言われ
「しょうゆと米酢とみりんで作ります」とまで言うあぼやん
もうしゃべらんでくれーと祈る私を尻目にお口が回る回るあぼやん
「焼いたあとお皿にひっくり返して移すのが難しいですよね」と言われると
「いえ、ホットプレートで焼くので直接取って食べます」
あぼやんは奥様がクックックッと笑うのを不思議そうに苦笑い
家に帰ってからあぼやん
「あれ?4かける3じゃなくて、3かける6だったかな」
いやいや、もうどうでもいいんだって