子どもの頃私は、
家に帰らなくていい世界線を想像した。
きっと、
そのことを頻繁に想像し始めてから二十年後にようやく現実になった。
十年後の試みは、半年で終わってしまった。
でもあれも、連絡は取らなければならなかったし生活費は家頼みだったから。
学校の成績がいくら良くても、
中二のときに「進学せずに就職してみたい」と考えたり、
中三にもなって将来の夢を「海賊」と書いたことは、
筋が通っていたんだなと改めて思う。
あの「家」に、
帰らなくていい今。
嫌いな人と縁を切るように、
二番目の兄以外の全員と縁を切った今。
とてつもなく、
幸せな現状だ。
天国と言っていい。
あの家に帰らなければならなかった時代の影響は今でもあるけれど、
でも、
もう帰らなくていい、
と言うのは改めて考えると本当に、
とても嬉しい。
ひとまずこのへんにしておこう。