昨日から始まりました、多摩美による誰でも参加できるデザインの大学「Tama Design University (TUB)」

 

 

東京ミッドタウン・デザインハブにて、12月26日まで連日開講。

デザイナーや研究者などを招いて行われる50の講義は、ライブ配信で無料聴講も可能です。

 

この企画では、デザインの先端領域および隣接する分野、社会的なテーマに着目し、それぞれに問いを立て、多彩なデザインについての講義を学内外のデザイナーや研究者などを招いて行います。
会場ではヴァーチャル大学としてのデモンストレーションや展示を行い、教室を模したステージでは誰もが無料で聴講可能な講義を実施し、その模様はライブ配信もします。TUB

 

 

下差しライブ配信講座の一覧ページ

TUB YouTubeチャンネルからアーカイブ視聴もできます(配信期限不明)

 

 

 

 

昨夜行われた第1回目の講義は、「日常に溶け込むデザインとは?」と題して、深澤直人氏が統合デザインの基礎的なお話をされています。

 

 

 

アニメばっかり見てる人は良いアニメーターになれないって某巨匠も言ってたけど、

世界のあらゆることは繋がっていて、実体から五感で感じて具体化すること。

それが「情報化」であり、いま現代人の多くがしていることは「情報処理」に過ぎないという養老さんのお話も思い出したりしました。

 

感じたことを自覚する力「気づき」を持つこと。

気づきは何も地球の裏側まで行かなければ得られないような特別なことではなくて、どこにでもある。才能とかセンスとかで決まる特殊な能力でもない。

“大切なことは半径3メートル以内にある”し、同時にあらゆるところで起こっている。

「みんなきっと感じているよな」ということに気づけることが、Design Thinkingの基本で、創造の基本。

巨匠の言葉でいえば「他人と共有できる感覚をどれだけ持っているかという分母が実は重要で、個性はその上に自ずと反映される」という話に繋がると思いました。

みんな口酸っぱく言うこれらは、クリエイターとしてだけでなく人間としても、本当に大事な根本で、生きる力なのだろうと思います。

 

 

26日まで、残り40以上のプログラムが開催予定。

色々なお話を聞ける良い機会、あれこれ聞いてみようと思いますニコニコもいもい

 

 

 

東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」
会期:12月1日(水)~12月26日(日)11:00~19:00/会期中無休
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ

入場料:無料
企画・運営:多摩美術大学 TUB

 

 
 

【もいメモ】

*「発想に至るプロセスを辿る」ことが創造の自信に。反芻する。

*デザインとは統合されたものであり、自然と人間とアートは統合されるべきである(そして今最も分断されているもの)。統合が失われた今世界であるが、この世界を成すふたつ「実体」と「媒介」は統合されるべきである。本来統合されたものである「感覚(五感)」を分断してしまう「デザイン」ではなく、統合された感覚で感じ取れるデザインを。

*集合的無意識:すべてを包括したものの中で「典型・原型」を見つけることができれば自然・人間・アートが統合されたデザインになるであろう。

*相即するデザイン:一体として存在すること。デザインは生活や変化に即応してきた。

*違和感:人間にとって調和・統合・相即は失ってならないもの、「違和感」によってそれらの失調に気づく。人が無意識には感じているが通り過ぎているもの→デザイナーはそれに気づき、すくい上げ解決する。デザインは失調を調和していかなければならない。

*環境に動かされるアフォーダンス例として、Richard Wentworth 「making do and getting by」の紹介。環境が変わればアフォーダンスも変わる。美もしかり。人は内面を環境によって表現している。例:講義会場に集まりメモを取って聞いている行動。