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こんにちは~手

先日、新しいトレーニング用のウェイトボールを買いに行きましたもいもいです( ゚∀゚)ノモイ

 

重いのと軽いので迷っていたら「もしもの時に、軽い方がいい」とうちの人。

私の体を心配してくれてるのかと思ったら、「いや、もしも君がこれを投げてきた時に僕のダメージが少ない方が…」ですっておい!!\(^o^)/

重いの買ってやりました╰( ^o^)╮-=ニ=゚。●

 

 

 

ベルギー奇想の系譜展―ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで@Bunkamuraザ・ミュージアムの覚書です。

 

初期フランドルから象徴主義、シュルレアリスムそして現代まで、500年にわたるベルギーの「奇想」の系譜をたどる展覧会。

 

 

まずは15、6世紀ボスブリューゲルの流れを汲む作品群の中からメモです。

《聖クリストフォロス》《聖アントニウスの誘惑》を描いたボス派の作品をいくつか見比べられたのが興味深かったですニコニコ

 

 

聖クリストフォロス

ヤン・マンデイン《聖クリストフォロス》制作年不詳 ド・ヨンケール画廊

 

 

十字架聖クリストフォロスの伝説

聖クリストフォロスは3世紀頃、元・悪党から改心した伝説の巨人。
川の渡し守をしていたある時、小さな子が川を渡りたいというのでお安い御用と背負ってやると、一歩進むごとに酷く重くなって子泣き爺かと思ったらキリストだったというお話。子泣き爺

 

必死で対岸に着いたクリストフォロスが、なぜそんなに重たいのか訊ねれば、それは全世界の重みであると幼子イエス。そして彼を「キリストを背負う者=クリストフォロス」と名付けましたとさ。

 

手には、殉教の象徴でもあるを持って描かれています。

 

ヒエロニムス・ボス《聖クリストフォロス》c.1500 ※バベルの塔展出品作

 

 

 

↑の絵はボスに大きな影響を受けた次世代ボス派の代表的な画家のひとり、ヤン・マンデイン作。

やいやいと賑やかで怪しげなサーカスみたいな雰囲気が楽しいM音譜

中央のクリストファーより目立っているのが画面右、人型のヘンチクリンな建物。フィギュアで欲しい。

ボス版アントニウス画にある球根型の建物「娼婦の館」から派生したモチーフと考えられています。

 

 

↓ボスの聖アントニウス。右手に球根型の娼婦の館が見える。

ヒエロニムス・ボッシュ《聖アントニウスの誘惑》(中央パネル部分)1500-10頃 リスボン国立美術館 ※展示外

 


不気味だけどユーモアがあり、可笑しいけど皮肉で、奇妙なものが鮮やかな色使いと丸みのあるフォルムでコチャコチャと、オモチャ箱をひっくり返したように一面に散らばっているのがボスらへんの面白いところですねニコ

 

 

 

フランドルの逸名の画家《幼子イエスを運ぶ聖クリストフォロス》1560-1570頃 個人蔵

 

 

闇が夜を支配し、夢が神や悪霊によるものだった時代。

その妄想力は到底、現代人の比じゃないだろうと常々思っていましたが、こうした奇異な絵画を見る目にしてもそうで、空想も現実も未分化な彼らにとってはおそらく奇異でもなかったこと。それを例えば、サンタクロースを信じる子供のような「人類の幼年期」と表現した解説にもなるほどなあと思いました。

そのような現実と空想のまじわりを残しているものに私が興味を引かれるのは、ロマネスク以前の中世宗教画や原始美術などの好みとも通じるのかもしれません。


 

 

聖アントニウスの誘惑

つづいて《聖アントニウスの誘惑》は、ボス派の数点と、ベルギー象徴派ロップス1点が展示。

 

 

ピーテル・ハイス(帰属)《聖アントニウスの誘惑》制作年不詳 ド・ヨンケール画廊

 

マンデインと並んで人気を博したボス派の画家、ピーテル・ハイス作と思われる1枚。

16世紀以降、裸で描かれるようになった誘惑する女性、この絵では一際強調して描かれています。

アントニウスも思わず振り返っちゃってるよ!(-_\)三(; ゚Д゚)ワオ♡

 

 

 

十字架聖アントニウスの伝説聖アントニウスは、3世紀エジプト生まれの聖人。

砂漠にこもって修行中、アントニウスの信仰心を試すように、幾多の悪魔の誘惑にさらされ苦闘します。

ボスがよく描いたこのテーマは、16世紀ネーデルラントの裕福な市民層から人気のジャンルに。

 

怪物や魔女たちがウジャウジャと湧くこうした作品は「悪魔もの」と呼ばれ、ボス亡き後も、量産できる版画によって(偽ボス含め)広く拡散されました。

 

身長伸ばし隊関連記事身長伸ばし隊

ボスイヤーだった昨年、画家による新たな聖アントニウス画が認定されたというニュースもありました。

 

 

 

 

フランドルの逸名の画家《聖アントニウスの誘惑》16世紀 個人蔵

 

こちらは誘惑するものに目もくれず、十字架のイエスだけを見つめるアントニウス。

見ない見ない、イエス様しか見ない…イエス越しに…いや見てない、なんも見てない!友やん

 

 

一方、モンスターたちに目を奪われっぱなしのモイトニウスは、向こう岸で戦ってるタマゴくんたちなんか全然見てない友やん

よくモンスター同士が戦ってるけど、なんの争いなんだろう爆  笑

 

 

こちらは展示外のハイス版だけど、この空中で戦ってるモンスターも好き(^∇^)

ピーテル・ハイス《聖アントニウスの誘惑》1547

 

そういえば会場では、ボス・モンスターが継承されていった例として、ルーベンスも並んでいたのが意外でした。そんな風に見たことなかった!びっくり

 

 

 

こちらはマンデイン作。

ヤン・マンデイン《パノラマ風景の中の聖アントニウスの誘惑》制作年不詳 ド・ヨンケール画廊

 

画面中央、黒い衣でひざまずく人物がアントニウス。

背後に列をなすモンスターたちは、誘惑しに…というより診察待ちの患者のよう笑

その前方にも小さな虫たちが輪になっているのもなんだか、妙にほのぼの(^◇^)

空の上では誘惑に負けたのか、怪物に取り囲まれる者がΣ(゚д゚)

 

戯画的でユーモラスなボス風味と、穏やかな水辺という伝統的な風景を組み合わせて、幅広い顧客に向けたキャッチーな作品となっている1枚。

 

 

 

 

最後に、時代を経てロップスも。

フェリシアン・ロップス《聖アントニウスの誘惑》1878 ベルギー王立図書館

 

19世紀ベルギーの画家フェリシアン・ロップスの聖アントニウスは、より露骨で皮肉的。

キリスト教的慣習を超えた自由を求め、悪魔的でエロティックな作風で社会を辛辣に風刺したこの画家は、2章で多く紹介されていました。


 

 

ヒーまた長い。本日はこのへんでバイバイ

 

 

ではでは~もいもい恐竜くん

 

 

 

コダマおまけコダマ

ショップで、また缶バッジガチャやった!

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以前やったボスのガチャもありました。

あの時はナイわ~と笑われたけど、今回は無事でした\(^o^)/ヤッピー

 

 


【概要】ベルギー奇想の系譜展

〔会期・会場〕 
2017/7/15-9/24@Bunkamuraザ・ミュージアム

現在のベルギーとその周辺地域では、中世末期に発達した写実的描写のもと、独自の幻想的な絵画が生まれました。ブリューゲルの奇妙な生物、アンソールの仮面や髑髏、マグリットの不思議な風景など、そこにはどこか共通する奇想・幻想の世界が広がっています。

本展は15、6世紀を代表するボスやブリューゲルの流れをくむ作品から、象徴主義、シュルレアリスムの作家を経て、現代のヤン・ファーブルにいたるまで、約130点の作品を通して、500年にわたる「奇想」の系譜の存在を探ります。(ベルギー奇想の系譜展より)

【ベルギー奇想の系譜展の構成】

Ⅰ. 15-17世紀のフランドル美術
Ⅱ. 19世紀末から20世紀初頭のベルギー象徴、表現主義
Ⅲ. 20世紀のシュルレアリスムから現代まで