さて、君の膵臓を食べたいのことを長々と書いて来ましたが、最後にまとめ的なものまで書かせて下さいm(_ _)m






僕がこの作品に関して思うのは普通のラブストーリーでも、闘病記でも無いんじゃないかなってことです。


桜良は「僕」に好意を抱きはするんですが、すぐにそれを否定してます。「僕」の桜良に対する感情も恋とかではない気がします。


作者の住野さんもラブストーリーとしては描いてないそうです。


2人は互いのことを友達とか恋人とかそんな有り触れた関係じゃくて、別のもっと特別な存在だと思ってた。

僕はそう感じました。




物語としても、よくある闘病物(?)みたいな話とは違う気がしてて、

この作品にしか無い特別な良さがあると僕は思ってます。






実は僕も本当は関わりを持ちたいのに、自分から話しかけるとか、あまり話したことが無い人と接するの苦手だったりして、人と関われない時があります。

だからちょっと「僕」と被る部分があるのかなって思ってます。



でも桜良の言葉から、苦手とか不得意みたいな「元々だから仕方ない」って事じゃなくて、自分がその人達との関わらないことを選んでるのかもって考えさせられました。





僕は結局、友達や先輩と喋ったり一緒に何かやってる時が楽しくて好きで、そういう時が幸せって思うタイプかもしれないです(^◇^;)


だからこれからは、いろんな人と「関わること」を選ぶ努力をして、日々を過ごしたいって気持ちになりました。





本当に長くなってしまいましたが、僕がこの作品で思ったこと、感じたりしたこと、考えたこと書かせてもらいました。




ここまで付き合って読んで下さってありがとうございますm(_ _)m




作品には他にも良い言葉、深い言葉、考えされられる言葉、素敵な表現がいろいろあります。



また原作読み返して、Blu-とray観たくなりました!



「君の膵臓をたべたい」はこれからの僕の人生の中でも、ずっと残り続ける本と映画になるんじゃないかなって思います😊
映画の「君の膵臓をたべたい」も観たのでそのことも書きますね。



{F352AEA6-6D82-434D-B457-E61798176D27}


北村匠海さんと浜辺美波さんがそれぞ“仲良しくん”と桜良を演じています。

そして映画オリジナル設定として小栗旬さん、北川景子さんが12年後を演じています。



北村さんも浜辺さんも今まで知らない役者さんだったんですが、2人の演技がまた良かった!

桜良も仲良しくんも雰囲気が合ってたと思います。


今は2人ともいろんなドラマとか映画に出てますが、浜辺さんは実写版の「咲-saki-」とか「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」にも出てたんですね!

今は実写の「賭ケグルイ」で桜良とは全く違うキャラを演じてますしね。




原作がとても良かったので映画2回観に行きましたw

最初1人で観て、2回目は友達と観に行ったんですが2回とも泣きました(^▽^;)

流石に声は出さないですが涙は出てましたね😓

音楽も映像も綺麗で、12年後の部分も違和感なかったです。




あと、脇役なんですが矢本悠馬さん演じる“ガムくん”が良かった👍

原作でもこのキャラいいなぁって思ってたんですが、映画でも良い感じでした。

一緒に行った友達もガムくんが1番良いキャラで気に入ったって言ってた😀




パンフレットも即買いしましたw

{4BB9F76F-A6A6-4387-9331-24FA8C7EC10F}

これは作中に出てくるキーアイテム「共病の」のデザインです。


映画のパンフって滅多に買わなくて、買っても時々ウルトラマンのくらいかな。



でもこれは買ってほんと正解でした!

出演者のインタビューから、物語でも重要な図書館のシーンがどうセットを組んで撮影されたのかも書いてありました。


また、月川監督が“仲良しくん”の12年後を描いた理由とか想いも語られてるので、単なる映画のオリジナリティの為だけに入れられた物じゃないんだってことが分かりました。




劇場で配られてるチラシとこのパンフは保存版ですキラキラ

{8666CEEF-3862-48AF-8263-A4749238AD14}









それと...



{217320C5-A368-4E79-8B09-7BF915CF7737}


1月17日に発売されたBlu-rayも買いました( ̄▽ ̄;)

映画のBlu-ray買ったのもこれが初めてです。


最初に小説読み始めた時はここまで好きになるとは本当に思ってなかったから自分でも少しビックリです💦




{ECE4FBFB-2E89-4965-8226-36F432769F03}


内容はこんな感じで、
これには共病文庫のブックレットが付きます。



こっちはパンフとは違って、花柄のは原作同様ブックカバーで本体は左のノートです。


{ABD40C06-2028-4EA7-952E-3ED8BF847B0F}




パンフ(左)とくらべるとサイズ違うし、色も微妙にブックレットの方が薄い水色です。


{F8411F35-E609-4E0C-ADBC-A4B1B06A06CD}


あと、パンフの「君の膵臓を食べたい」の文字がなくなって、本マークと「BOOKS」が表紙に来てるから、ブックレットの方がより作中の本物に近いです。



{2FC6C663-0A70-46DA-8C3C-BAB472FFF3CC}

パンフの本マークと「BOOKS」は裏表紙にあります。



中身もほぼ、まんま共病文庫!ですw

プラス、写真も載ってるから映画観た後に読むとさらに良いかも。




長くなってすみません(>_<)


「君の膵臓をたべたい」


皆さんはこの衝撃的な言葉をご存知でしょうか。


これは小説家  住野よるさんのデビュー作のタイトルで、昨年は実写映画も公開されました。







{3CF0DB85-5859-457D-9DA0-25D1B38F4F41}


昨年の4月頃に何気なく読んでみようと思って購入して、最初はタイトルから過激なグロい内容かと思ってました。


だけど、自分でも意外なんですが、読んでるうちに泣いちゃいました...(´_`。

本読んで初めて泣いた...。


上手く一言で言い表せないんですがいろんな方も述べられてる通り、読者が「生きる」ってことに関していろいろ考える作品だと思います。




クラスの人気者 山内桜良と、それとは対照的に地味な主人公の「僕」を描いています。


実は桜良は重い膵臓の病を患っていて、主人公が図らずもそのことを知ってしまったことで2人の接点が生まれます。


桜良はそれから主人公を「仲良しくん」と呼んでなにかと親しくしていきます。

最初は余命幾ばくも無い桜良が何故自分と関わろうとするのか理解出来ない「僕」ですが、
桜良は、君は本当のことを知りながら普通の日常を与えてくれる存在だから、と語ります。


そんな彼女との関わりを通して、他人に興味が無く人との関わりを避け、成り行きに流されるままだった「僕」が徐々に変わっていきます。





...この時点で「病気がテーマのお涙頂戴系?( ̄_ ̄ i)」って思っちゃった方もいると思いますが、

僕はそうは思わなくて、先入観とかで判断されるのも本当は嫌なんですけど...。

まぁでもこれは個人の捉え方によりますよね。


だけど、僕は素直にこの作品が好きだし、とても良い本だと思います!





物語の話に戻りますねあせる

この様な内容ですが2人の会話は軽快でもあり、サラッと皮肉を言い合うところなどクスッと笑える場面もあります。

そのお陰で一見深刻な設定でも暗く重くなり過ぎず読み進められたのかも。


あと2人の距離感が、桜良の「僕」に対しての呼び方と対応してる形で表現されてるのも面白いと思いました。

まぁ「僕」は桜良に対しては終始‘‘君”だったから、正しくは桜良から「僕」への距離かな?






意外だったのが、2人がウルトラマンと怪獣のソフビ人形を買うシーンがあった事です。

桜良が“仲良しくん”にシーボーズのソフビを買って、お返しにって“仲良しくん”は桜良にウルトラマンを買います。
桜良に“仲良しくん”に似合ってるからって理由でシーボーズを選ばせた作者の住野さんも、ある程度ウルトラマンの知識があるのかも知れませんね。

ちょっと嬉しくなりました^ ^




そんな中にも深い言葉がいくつもあるんです。

例えば、

偶然や運命じゃなくて、自分達の今までの選択が私と君を合わせた。私たちは自分の意思で出会ったんだ


って桜良の台詞です。

(作中の台詞そのままをここで書いて良いのか分からないので、意味が通る程度に短くしてあります)



このセリフ読んで、桜良って強いな、と思いました。
これって自分の言動に責任を持って、どんな状況になってもそれを受け入れることでもあるんじゃないかな。



一応、作中では桜良はちょくちょく泣いてたり、本人も「私は弱いから」って言うんですが、友達には病気の事は隠してるし(“仲良しくん”以外)、
家族の前でも普通に振舞ってる様子でした。


確かにそれは弱いとも言えるかも知れないけど、やっぱり桜良には、弱さを自覚したり、上の台詞の様に責任を持つ強さがあると感じました。





それからこれも桜良が言った、


一人じゃ自分がいるって分からない。
人との関わりが、私が生きてるってことだと思う。
(これも短く変えてあります。)



という“仲良しくん”が桜良に聞いた、「生きるってどういうことか」っていう問いへの答えも、なるほどなぁって納得したと同時にその深さが心に残りました。