ロールシャッハ歴 -3ページ目

ロールシャッハ歴

でかすぎる夢だ。

夜の高速は、光に包まれる。作られた道が造られた気持ちで塗り替えられ

君に会いに行こう。ちょっぴり遠い道程も、ほんの少しのスパイスで

刺激的な料理に変わってく。

急いでも、急がなくてもキラキラ輝く星たちの。

そっと輝く星たちの優雅な一言ぽつりぽつり心をくすぐる

あの日聞いてた曲をBGMに、君の顔を思い浮かべる。

何気ない会話に含んでた会いたいのキーワード、きっとそれはオレにしか気づけない。

突然の電話も、突然の告白も。そこに追い詰められた勇気も

初めて君見た新幹線のホームで形になった。

不安そうな瞳、それを隠すように乗せてるメガネ。

赤いフレームがくすんで見えたのは、その瞳のせいだろう。

まるで意味の無い会話も、一つ一つが踊るのは

そこに君がいたから。

前を見失ってたオレが、希望を無くした君へ全力の言葉を投げる。

無くした物が大きくて、得る物が大きい事に気づけない。

少しだけ歩こう、ここから逃げ出そう。でも走らないで。

やっぱり歩く方がオレ達にはお似合いなんだ。

できるだけゆっくり進もう。逃げ出した事を忘れない為にね。

ちらりと周りを見渡して、君は言った。皆が私達を追い越してく。

そうさ、それでいい。

見える人は先へ、見えない人は後でいい。

その役割は後でついてくる物なんだから。

不思議な顔をし少し笑った君を見て、心からオレは和んだ。

それから無口になった二人は、夜の街をそっと歩いた。

これからどうする。その言葉を飲み込んだオレには話す言葉が見つからなかった。

そんなオレを見透かすように君は話し出した。

仕事の事、過去の恋愛の事。

ひとしきり話し終えた後、少しの沈黙が流れ君が言った。

助けて欲しい。そして家に行きたい。

オレは躊躇する。確かにこの時間では、もはや選択肢は限られる。

それが最良の選択かどうかは分らない。


しかし断る理由もオレには無かった。

次の日、君は忽然と消えていた。まるで夢のように感じた。

何故消えたのか、答えは出せなかった。

幾度と無く掛け続けた携帯も、彼女の声を聞くに至らなかった

オレは考え続けた。あのオレは、不覚にも聞き流した彼女の一言助けて欲しい。

それが、どういう意味だったのか。

とても重要な意味が有ったような。今更ながらに気づいた。

そして数日後、突然の着信が響いた。

平日の夜中に高速を走る車は少ない。

BGMと、エンジン音が心地いい。何より君に会えるという感覚が、長い道程を幸せな気分に変えている事は明白だった。

彼女の住む街は港の有る有名な街だった。

海のすぐ近くには小高い山が広がる。

高速を降りた時刻は午前7時を表示していた。


住所を頼りにいくつかの町を通り過ぎた。

目指す地名にたどり着いた時、オレはちょっとした疲労感と

彼女に会える楽しさ、そして初めて見る街並みに興奮していた。

急な坂道を登り、並木道を走り抜けた瞬間。目の前に大きな公園が広がった。

公園を囲むように走る道沿いに彼女の住む大きなマンションは建っていた

その時、素直に素晴らしい場所だと感じた。

オレの住む街には感じられない高級さや上品さが漂う。

その雰囲気にしばし圧倒されたオレは、急に怖気づいた。

マンション付近まで進む勇気を無くしたオレは、公園の道沿いに車を止め

しばらく散歩する人達を眺めていた。

その時、携帯に着信が来た。それは彼女からの着信だった。

予想しない着信に、すぐに反応できなかったオレは

数回のコールを聞いてから、電話に出た。

彼女は10階を見て、確かにそう言った。到着している事が何故わかったのか。

他にも色々な疑問が一瞬浮かんできた

オレの目はマンションの10階を急いで数えていた。

そこには小さく手を振る君が居た。



To be continued

一瞬の油断が招いた不足の事態に

緊急送信も意味をなさない

燃え盛る炎が恐怖に満ちた表情を炙る

何故こうなる

最良の選択が最悪の結果を連れてくる

選択が時に扉の向こうを一変させる

分かり切った事だろう

震える心が両手を揺らす

もはや救いを求める声も聞こえぬ

メーデー、メーデー

震える手ではボタンは押せまい

今何が必要だ

それはきっと自分にしか分らない。

メーデー、メーデー

確かに何かを話してる

だが儚くも聞き取れない言葉だ

それは言葉と言えるだろうか

そこに意味が有ると言えるのか

答えの無い疑問と向き合う

それは一種の悲しみをもたらす

メーデー、メーデー

何も知らず名画をほめちぎるように繰り返す

遠のく意識で聞こえるのは愛の言葉だ

それはまるで愛する人の言葉だ

愛する故に聞こえるのか

愛される故に聞こえるのか

必要であろうが無かろうが

全くの無駄であろうが無かろうが

どうやら、その為に生きるのである

意識はそこに反応する

ぼやける意識で両手を見る

何やら震えは収まった

小さな爆音が聴覚をなでる

そのまま吸い寄せられるように音を拾う

メーデー、メーデー

スピーカーから聞こえたのは

確かに言葉

それは愛の言葉では無い

研ぎ澄まされた感覚で理解するのは

愛と言葉による正しき選択のみ。

ふっ
オレだ。そう私だ。ロールシャッハだ。

ここ最近

任務で色々な人達と知りあう。

年齢のせいか、それとも状況のせいか

出会う人々は、それなりの特殊ライセンスを取得している人が多い。

勿論その人達は、社会的にも自分らしさを確立している。

多くのライセンス保持者は、個々の組織に属しており

そこで必要とされながら日々任務をこなしている。

しかしながら一部のライセンス保持者に見られる

残念な傾向が有る。

職務上必要なライセンスの内、99%は車の免許に例える事ができる。

それは、ライセンスを取得した=優秀なドライバーでは無いと言う事だ。

運転免許を取得した人には経験があるだろうが

免許取得後、初めて車を一人で運転した時

やはり、うまく走れなかったり車線変更に恐怖を感じた事だろうと思う。

そうして車を長い時間運転し続ける事で、次第に運転技術は向上して行くのだ。

車の運転は知識だけで出来る物では無い。

職務上のライセンスも、やはりそれに似る性質を持つ。

だが、残念なことにそれを理解していないライセンス保持者も多々見かける。

あくまでもライセンスは1つの事柄に対する許可であり。

許可されたからと言って、その事柄が出来る事にはならない。

このような感覚を理解できないライセンス保持者は

時に滑稽な状況を自ら作り出す。

まるで自分はプロのような言動をとるのだが

現場のニーズにまるでそぐわない発言をしてみたり。

教えられた知識のみでしか、物事を考えられないので

任務の動きはめちゃくちゃで、後で仕事が倍になりパニック。

当然その後始末はオレがやるのだが。

えっ?できるのかって?

ふっ、当然だろう。なんたってオレはできる男だからな・・・(遠くを見る)

まぁあれだな。どんな資格持ってても

その人間が立派かどうかなんて誰にも分からんのだし。

ましてや、仕事が人一倍出来るってわけでも無いって事だな。

おまえはどうなんだって?

ふっ、答えるまでも無い。なんたってオレはで(略

それにしても、ライセンス持ちで現場経験無い頭でっかち程ね。

仕事でめんどくさい人間になる。

そんな人が一人でも減ればいいよね~って話なんだぜぃ。

皆の幸せの為に・・・



追伸

ほとんど能力の無い人間でも

これだけ、わがままが通る日本社会では

この状況は無理のない話かも知れない。

だが、いつまでも続かないんだぜぃw

近いうちに、個人の本当の実力が試される世の中になる。

楽しみだろ~

ロールシャッハ