台東区立書道博物館では「敦煌写本の世界―蔵経洞のたからもの―」企画展が開催中です。

敦煌写本(敦煌文献)とは、1900年に中国の敦煌莫高窟から発見された唐代以前の写経や文書であり、中国書道史の隷書や楷書の変遷をより詳しく観察できる貴重な資料です。展示品は、晩年、私財を投じてこの書道博物館の原型を創った中村不折のコレクションによって構成されており、重要文化財も含まれております。

不折は洋画家でもあり書道家でもあるというより、漱石の『吾輩は猫である』の挿絵画家であるという方が分かりやすいです。

さて、今まで気付かなかったのですが、書道博物館のロビーに化粧箱に入った一升瓶の日本酒とブルーのグラスセットが置かれていました。

「中村不折筆『真澄』」、

「当館では販売しておりません」、

「お酒はスタッフが美味しくいただきました」

と淡麗な書で3つの短冊に書かれた説明文もあります。

撮影禁止エリアなのでここで写真を提供することは出来ませんが、「真澄 グラスセット 東京スカイツリー」のキーワードでGoogle検索すれば関連の写真を見ることができると思います。(不折の書と挿絵は既に著作権フリーとなったので添付させていただきます。)

不折が父の故郷である長野で幼少期を過ごしたのですが、百年後同じ長野で操業している宮坂酒造が東京スカイツリーとタイアップしてオリジナル商品、「純米酒 真澄 グラスセット 東京スカイツリー」を開発したのです。

信州の純米酒「真澄」、中村不折の書、そして東京スカイツリー、伝統の文化と現代の象徴が見事に調和していますね。

Click here:

・敦煌写本の世界―蔵経洞のたからもの―

https://www.taitogeibun.net/shodou/kannai/schedule/

・宮坂酒造

https://www.masumi.co.jp/

【中文】

台東區立書法博物館目前正舉辦「敦煌寫本的世界 - 藏經洞的寶物 -」企劃展。

敦煌寫本(敦煌文獻)是指於1900年在中國敦煌莫高窟發現的唐代以前的手抄文獻的総稱,也是觀察中國書法史隸書和楷書變遷更詳細的珍貴資料。展品由散盡家財創建書法博物館的中村不折的個人蔵品構成,其中包括重要文化財。(也叫“重文”、由日本政府有關部門指定的具有重要歷史和藝術價值的文化遺產,Important Cultural Properties。)

中村不折是一位油畫家和書法家,但如果說是夏目漱石《我是猫》的插畫家,更是眾所周知的人物。

之前来過多次也沒有注意到:在書法博物館的大廳裡擺放着一瓶裝在精美紙盒中的日本酒和藍色玻璃杯具。

“中村不折書『真澄』”,

“本館不銷售『真澄』“,

“瓶中酒被我們工作人員享用了”,

這三句說明文也以淡雅的毛筆字分別寫在三張紙條上。

由於這裡禁止攝影,所以我不能提供照片,但我相信您可以通過在Google上搜索「真澄 玻璃杯具 東京晴空塔」來查看相關照片。(中村不折的書法和插圖已經是版権自由了的,我會附上。)

中村不折在父親的故鄉長野度過了童年,百年後,在同一個長野的酒廠宮坂酒造與東京晴空塔合作開發原創商品,即為「純米酒 真澄 玻璃杯具 東京晴空塔」。

信州的純米酒「真澄」、中村不折的書法,以及東京晴空塔,傳統文化與現代象徵完美地融合在一起。