そろそろ咲く頃だろうと思い訪れてみると、期待どおり、ホテルの駐車場周辺のアカシアが満開だった。今年の大連では五月中旬から市街地、そして沿岸の山地へと順に咲き始めたが、軽井沢のアカシヤは大連より二、三週間遅れて花を開く。
とりたてて人気が高いわけでもないアカシヤを、ここまで追いかけてしまうのも、大連で生まれ育った者ならではかもしれない(笑)。
さて、初日の夕食は連れの希望でフレンチだった。いつもカトラリーの使い方に戸惑ううえ、洋酒しか置いていないことも多いため、正直あまり気乗りはしなかった。ところが今回は、たった一種類だけではあるが、日本酒も注文できた。
それが、この純米吟醸「みずのかたち」だった。
「ワイン感覚で楽しめる日本酒です。体にすっと溶け込むような優しい飲み口で、水のようなみずみずしささえ感じられます」
そう勧められたとおりの美味しい酒だった。この酒を味わいながらスマホで調べてみると、「みずのかたち」の蔵元は富山県黒部市の皇国晴酒造。仕込み水には名水百選にも選ばれた「岩瀬家の清水」を使用し、米は富山県産の「雄山錦」と「五百万石」、酵母には「金沢酵母」を用いている。まさに北陸の風土が詰まった一本である。
しかも、酒蔵の敷地内から名水百選の名水が湧き出ているのは、全国でもここだけだという。蔵元は代々続く岩瀬家で、専務の岩瀬由香里さんは富山県初の女性杜氏として知られている。「みずのかたち」には、女性杜氏ならではの繊細で上品な味わいが感じられるようだ。
最終泊の夕べは、友人宅で獺祭をご馳走になった。獺祭はもちろん大好きで、贅沢な気分にさせてくれる酒である。しかし、東京に戻ってきた今も心に残っているのは、「みずのかたち」のほうだ。旅先で偶然出会った酒には、時として銘柄以上の記憶が宿るものらしい。
【閑話】
フレンチはあまり人気がなかったのか、十席ほどあるダイニングにいたのは、私たちを含めてわずか三組だった。少し奥にいた一組について、連れが先に「あの方、もしかして……」と気づいた。木材を巧みに用いた独自の作風で知られる、あの著名な建築家だった。
【中文】
估計差不多到了開花的時節,便想前去先睹爲快。果然,飯店停車場周圍的槐樹花已悄然盛開。今年在大連,槐樹花自五月中旬起,先在市區,接著在沿海山地依序盛開;而輕井澤的槐樹花,則比大連晚了兩、三個星期。
並非特別受人喜愛的槐樹花,我卻一路追逐至此,大概也只有在大連出生長大的人,才會如此執著吧(笑)。
閒話休題。第一天晚餐是應同伴的要求選擇了法國料理。我向來不太習慣使用繁複的刀叉,加上許多西餐廳往往只提供洋酒,因此原本興致不高。然而,這一次卻點到了一杯日本酒——酒單上唯一一款日本酒!
那便是這款純米吟釀——「水之形(みずのかたち)」。
「這是一款可以像品味葡萄酒般享受的日本酒。入口柔和,甚至能感受到清泉般的鮮潤。」
正如服務員推薦的那樣,這確實是一款令人愉悅的美酒。一邊品味著這杯酒,一邊用手機查詢,得知「水之形」出自富山縣黑部市的皇國晴酒造。釀造用水是入選日本名水百選的「岩瀨家的清泉」,酒米使用富山縣產的「雄山錦」與「五百萬石」,酵母則選用了「金澤酵母」。可以說,這是一款凝聚了北陸風土特色的佳釀。
酒藏內湧出名列「名水百選」的泉水,據說在日本全國也僅此一家。酒藏由岩瀨家世代經營,專務岩瀨由香里,更是富山縣首位女性杜氏。「水之形」,似乎也能讓你感受到女性杜氏特有的細膩與優雅。
旅程最後一晚,我受邀到輕井澤的友人家中作客,主人以「獺祭」盛情款待。獺祭自然是我十分喜愛的名酒,也總能帶來奢華愉悅的享受。然而,回到東京之後,仍縈繞心頭的,卻是「水之形」的餘韻。
旅途中偶然邂逅的美酒,有時似乎比名聲顯赫的佳釀,更容易在記憶中留下深刻印象。
【閒話】
或許法國料理並不那麼受歡迎吧,餐廳裡,連同我們在內只有三組客人。坐在稍遠處的一組客人,同伴率先察覺,輕聲說道:「那位該不會是……」
原來,竟是那位以巧用木材形成獨特風格而聞名遐邇的建築家。

























































































































