くちゃくちゃ
今日は店にデザイン事務所の女社長
奥の谷のナウシカさんが来ていた。
ラッシュが過ぎ
仕込が一段落しホールに出てみると
徹夜明けの受験生のようにカウンターにうつぶせになって寝ていた。
僕がお母さんなら
「んもう ナウシカったら風邪ひくわよ。」
とブランケットをそっとかけてあげるか
僕が菅野美穂なら
「ちお びた」
といいながらチオビタをあげていたが
どちらでもないので
起きるまで待とうと思っていたが
次のアポイントがあって
「どうして起こしてくれなかったんですか??」
と試験の時間に遅れてしまい
お母さんに逆切れする受験生のように責められたら困るから
遠巻きに消しゴムを投げて起こしてみた
「えい」
すると奥の谷さんは
自分がよだれたらしていたかどうか
確認をしながら目を覚ました
僕は
「ああ よだれがたれていないか確認しているな」
と確認しコソコソ笑っていた
ウける♪
事務所移転の規模拡大の人員増加で
緊張と不安と希望の入り混じった興奮剤のせいか眠れないらしい
大丈夫 大丈夫
ガラス越しの店外から丸見えのカウンターで
寝ていられる根性があるわけだし
名経営者の話を聞くと必ず
みんなそういう経験をしているわけだしね
僕は僕で
わが人生で夢精をしたことないから
名経営者の睡眠不足はいらないけれども
生涯に一回くらいはね
と壮大なロマンを胸に秘めている
人の悩みや希望は他人から見れば
そんなものだ
大丈夫だ
が
奥の谷さんが乗っている走行距離14万キロの
車のエンジン音は大丈夫じゃない
だから
意外と繊細で
意外と大胆な奥の谷さんは
チューインガムをかみながら
そろそろメーヴェに乗り換えるべきかと思う
そして
全く関係ないが
宮崎駿は終末世界を回避するために描いた
ナウシカの世界が訪れたことに
表現者としての限界を感じ
PENをおいたんじゃないかと思った。
なんとなくね