ファジーファンタジー
愛するぬかどこの調子が悪いらしく、ずっと悩んでいる大澤さん。
リンゴを入れてみたり、リンゴジュースを入れてみたり、ベテラン主婦の方に教えを乞うてみたり
八方に手を打ち、試行錯誤を繰り返す毎日
色々と研究した結果
色んな人が触るのが、良くないのでは…?という結論に達したよう
なんでも
人の手にはたくさんの微生物がくっついていて
そのくっついてる微生物の種類は、人それぞれ違って
その微生物くんたちによって、味が変わったりするらしい
だから、色んな人が触ると、ぬかが戸惑ってしまうのかも
と、いうことは
おふくろの味と言うのは、その家のお母さんの手についている微生物の種類の味
ということだろうか
たしかに、小料理屋さんやお惣菜屋さんで働くおばちゃんの手や
おばあちゃんの肉厚の手、いかにもその手だけで美味しいこと確実
何となく美味しそう、というのは
おいしくなる微生物がいるということだったのだ
何か、自分で書いてて気持ち悪くなってきた
何でもかんでも、解明されるというのは
いいことでも何でもない。
小さい頃、顕微鏡が欲しくて欲しくて仕方がなく
サンタさんにもお願いしたけど
飽き性の私の性格をよく知るサンタさんにスルーされ続け
手に入れることはできなかったけど
あの時、入手しなくて良かったと思う
私にはきっと、なににおいても
ぼんやりと見えている
くらいがちょうどいいのだと、気づく
結局は
あんなに愛を注がれていたのに
急に大澤さんに混ぜられなくなったぬか床が
嫉妬をして、いじけてしまった
ということなのだろう。
微生物より
その方が、ファンタジーがあっていい
つづく