焼肉やいても 癒えないよ
先日 マカナイを抜き
ちゃりをとばし
男一人 新開地ロイホ近くの
ホルモン「カンテキ」に参上
ここのナムルとテールスープは絶品すぎて
おーさわ酒乱の3つ星をえている
本当に美味しいから
テールスープに目が無い人は
是非 足を運ばれてみては??
一人て”焼肉にいくようになったのは
いつからた”ろう
もう慣れっこになったから
この話をしようじゃないか
あれは10年くらい前の話
長田 刈藻の焼肉屋にて
友人が働いていると耳にし
また以前から別の知り合いから
美味しい店と聞いていたから
驚かそうと思い
休日の夜一人て”参上した
いわゆる下町の
こじんまりとした店と思いきや
ザ ファミリー層をターゲットにしている店作り
入ってみて気付く僕
六人テーブルしか存在せず
しかも 週末のせいか
僕がテーブルについた直後
店内は待ちのお客さんが
あふれにあふれかえり始めた
サプライズ登場した僕を
一バイトの友人は
快く迎え入れてくれたものの
まさか一人て”くるとは思っておらず
オーナーや社員の人間と思われる関係者に
バツが悪そうな顔をしていた。
「あれ、あれは知り合いの知り合いっす」
読唇術を使えば
きっとそう言っていたに違いない
後ろのテーブル
前のテーブル
横のテーブル
おじいちゃんおばあちゃんのそろった家族や
小金を持った野球帰りの若者のグループ達が僕を見つめる
ひそひそひそひそ
「きもっ
おいおい あいつ
店の事少しは考えろよ
週末のこの忙しい時によーやるわ…」
子供達は
王様は裸た”ー
と言わんばかりに
「あの人、一人た”よ~」
僕が注文する前から白い視線
僕が入ってからの
待ち続ける客からの白すぎる視線
僕は悲しかった
煙に巻かれたかった
純粋に友人をねぎらうために
わざわざ
六間道に来たのに
スタッフとして働く友人と
話しながらカウンターて”
焼肉食べるつもりた”ったのに
悲しかった
スタッフからも
客からも石を投げられそうな
針の筵の上 下を向きながら
タン塩やハラミを焼き続けた。
待ち合わせもしていないのに
待ち合わせしているふりして
「おそいなぁ あいつ何やってんの?」
と聞こえるような小言を吐き
鳴ることもない携帯を見つめ
いつも以上に進むのが遅い時計の秒針をみつめ
穴が開くくらいにメニューを眺めながら
「へーこんな部位があるんた”」と
学習しながらひたすら食べた
心の涙がタン塩に
酸味を利かせてくれる
30分経過
世界新記録の罪悪感に耐えきれず
僕は 妹たちに
連絡をせざるを得なかった
110 110
助けて
「いま長田、何してんの?」
三宮
「あのさ、今 一人て”焼肉食べてるんた”けと”
来ない?
来ないの?
あそ、
というか 来て」
渋る妹たちを
よそ様に聞かれないように
携帯の手をあてながら
説得すること5分
なんとか合流してくれることになった
三宮から長田
車て” おおよそ15分あったら十分 着く距離
僕は 安心し
「やれやれ困ったもんた”」
と一息ついた。
ああ一人て”焼肉ね
あかんね
ましてやアウェーに
いくもんじゃないね
ふぅー
熱い熱い
ギャルが手をつかって風を起こし顔に充てるように
ワキ汁がへっこんて”いくのを感じてながら
急に美味しくなった焼肉を食べ始めた
しかしながら
15分、30分経っても
やつらはやってこない
携帯もならない
携帯も出ない
もう限界なほと”に食べ続け
苦しくて吐きそうになった僕
彼女たちに℡してから五十分後
やつらは
百貨店にて
母親が迷子の僕を見つけてくれた時と
同じような登場の仕方て”
やってきた
「何やってんの? おにいちゃん?」
母さん
母さん
ばかばかばかばか
えーん
待ちくたびれた客たちは
妹たちを満面の笑みをして迎えた僕を
優しく包んて”くれた
あんた
一人じゃなかったのね
あのとき以上に僕の人生のなかて”
妹たちに感謝したことはない
一人て”焼肉を食べている方を
見つけたら
そっとしててあげてくた”さい
我々は
悲しみを抱えて食べているのて”す
[はーと”ぼいると”]
男は一人て”
焼肉いくようになったら
一人前なのて”す
たぶんね
続く