深夜12時 大倉山周辺の出来事 | ablindspotのブログ

深夜12時 大倉山周辺の出来事




相も変わらず


カダフィ大佐のように顔に疲れが出ていて



早く寝たいんだけどちょっと不眠症系だし



お腹も気になるので



シールを貼りながら



深夜の徘徊をしていたところ







以前から気になっていたバーが開いていた






「こんなところで商売になるのかしらん?」



というくらいにポツンとしている店こそが


僻地の工場街にある BLIND sPOTにとっては大変参考になる







この年になって新規のバーにいくのは


いささか勇気がいるものだ




一瞬 店の前を通り過ぎ


客がさほどいないのを確認して入って



「ビールください」








12時過ぎに新規の一人客が


ジョギング姿で来店し


ビール飲みながら


タバコを吸うもんだから


マスターも 間合いがつかめなかったのだろう






ギョウチュウが体内に入ってきたような


店の反応だった





15分ほどして


マスターが話をしていた客が帰り


店内は僕一人




へんな空気と


センスのいい80年代の音楽と


シャレオツなサーフィンの映像が


流れる空間





店内には何本ものギターと


何枚ものサーフボードが飾られていたので


マスターはサーファーで


ギタリストなのだろう





ってどっちにも経験がないから


会話の糸口もない


ただただ、僕は


その気持ちよさそうに波にのるサーファーを


ぼーと眺めていた




マスターはマスターで


その静寂を打ち消すがごとく


店内に流れるサウンドに合わせて


若干 リズムがずれた鼻歌を歌いだした






微妙な空気感に堪え切れなくなって


あと一杯だけビール飲んでかえろうと思い




「おかわりください」


でようやく会話が生まれだした




「お客さん 初めて??」



いえいえ いつもここら辺を散歩してて


興味があったので入ってみました




「ここらへん?」



まあ ちょっと歩くんですけどね


近いっちゃ近いです







で 徐々に会話が始まった。


というより僕の質問が始まった。






なぜここに出店したのか??


あえて誰も通らない ここをなぜ選んだのか??




エトセトラ エトセトラ…




省略






選んだわけではなく


居抜きで店に入ったようで



以前はゲイバーだったようだ






ほー


さらに面白い





マスターは


そのげいばーだった頃の店の様子を語ってくれた







屋号なし。


電話番号なし。


料金表なし。


店内の装飾なし。





お勘定は客の言い値だったようで


どこからともなく


その噂が噂を呼んで


その道の人で賑わっていたようだ





「だから 今でも間違って


その道の人が訪ねてくるんですよ」




そこで違う客がどんどん入ってきたので


話は途切れたが








そうなんだね、



僕も その道に思えたんだね





は良いとして









ミステリアス


意味不明


知ってる人は知っている感


シティハンターの海坊主の屋上にあるバー感




そんなa blind spotにしたい





XYZ





これらこそが


僻地にある店の成功する


共通項だと思うから


その雰囲気を目指す






しかしながら

ああ名前すらつけない店



「やられた。なんてかっこいいんだ」







そこまでの勇気はないが



その後多くのお客さんが入っているのをみて


ブラインドスポットの方向性は間違っていなかった



と思いながら






僕は三杯目のキールを一気に飲み干し





千鳥足で家路についた












書を捨て 街に出よ




街は面白いぞ 若者よ









って寺山もその道か













つづく