ブオーノ
限定カード販売の最終日ということで
微妙に忙しくしている。
多くのお客様が来ていただけるのは
当事者にとってもありがたいことだが
それと同じように
客の立場でも
賑わっているお店でご飯を食べるというのは
美味しさが50%アップするから有難い
相手と会話が困難レベルなのは勘弁だけれども
昨夜 ひさしぶりに春日野道のお好み焼きやさん
「九十九(つくも)」にお邪魔させていただいた。
自分でいうのもなんだけれども
僕は「お客を呼ぶお客」として
いろんなお店に重宝にされている
美容院、飲食店のいろいろな方々に
「僕が出没する日はゲンがいい」
とよく言われる。
だから どんだけ忙しくても
あんまり断られることがないのはちょっとした自慢
実際、登場した時点で九十九さんは爆発しており
店主は僕の顔を見るなり
「あちゃー」とした顔で迎えてくれた。
その「あちゃー」の通り
僕の後に どんどこお客さんが流れてきた。
RYURYU時代の先輩の店だから
ペーペーの僕はもちろん 後回しにされる
だからビールが
空腹にどんどこ 流れてくる
お食事が出てきたころは
四杯めの生ビールを飲み終わり
ひと肌の日本酒を飲んでおり
そして閉店時間になっていた。
その間 ずーと
先輩の所作をみていたが
忙しくしている働く姿というのは
実に美しく かっこいい。
それに連動するように
店に流れている空気が実に美味しくなる
「空気が美味しい」とは??
イタリア映画やニューヨークを舞台にした映画で
死ぬほど混雑したイタリアンレストランで
白いワイシャツを来たスタッフ同士がぶつかりそうになりながら
トレイに載せたコーヒーを客にこぼしそうになりながらサービスしている
がやがやした店内のシーンが流れたりすると
こんな店で食べている客はきっと楽しいんだろうな
と画面の向こうのレストランの空気の美味しさを堪能したくなる。
フレンチでもなく和食でもなく焼肉にも求めないが
イタリアンはこういう店でなくっちゃね
中華は
70年代の映画で出てくる感じで
照明がとても暗く
線路から音や震動が響いてきて
小さなボリュームでAMラジオが流れ
客のラーメンをすすっている音
恋人同士の痴話げんかが かすかに聞こえてくる
無造作にウチワや新聞が重なっている雰囲気がすき
神戸にはこうした中華料理屋が多いからかもしれない
日本料理は
板さんの所作に無駄がない
もちろん口数も少ない
そこに吹き出しがあるとするならば
「きびきび」という音が流れてきそうな感じ
そしてミニマリズム
虚無に近い内装
その空気感の美味しさは絶品
アメリカ料理?
知りません
パルプフィクションのダイナーな感じっすかね???
といろいろ考えているうちに
理想のというか
あるべき姿といいますか
求められている
ギャラリーの空気感もあるのかなあ
と考えてしまう
仲間内感バリバリで
ポッシュで
他人行儀で
ウェルムカム感が全くない
日本の多くのギャラリーに共通した
美味しくない空気感
あんなのは避けたいところだけれども
それが実は
求められているギャラリーの空気なのかもしれない
でも あんなのヤダ
僕は A blind spotに
いろんな表現者たちが集い
デザインによって
やれ神戸を
やれ日本をどう動かそう
と侃侃諤々
ワイワイ ザワザワ
イタリアンレストランのように
なってほしいと思っている
どうやって その空気を作り出すかは
大橋さんの演出にかかっている
よろしくね
つづく