人生で1番聴いたアルバムといえば、Sum41Chuckだろう。いや、レッチリのStadium Arcadium ? ブリングミーザホライズンがインディーズ時代に出した初作も、ありえるかもしれないね。



淋菌のチェスターのような、スクリームにも近いガテラルがかかった力強いボーカルと、中二心に刺さるかっこよさがたまらない。メタルの要素を取り入れてるらしく、88の間奏なんかはたしかにそんな感じもする。


女なんかに音楽は分からない、とどこぞの童貞みたいに半ば心の中で思っている。女の頭の中というのは、いかに地位のある男のモノになるか、女性性を売りにするか、それくらいしかないのだ。


新卒で入った都内の小さなカフェに勤務していた頃、私はよくNo ReasonからNootsまで、馬鹿みたいにぶん回していたもんだ。


アナログとデジタルの違いすら分からなかった24歳のある時に、私の人生は終わった。


なにかの瀬戸際の中で、仲良くしていた友達の野良猫(アパートに住み着いていた目つきの悪い茶トラ猫、よく一緒にお喋りしてた友達)が夢に出てきて、ずぶ濡れになった僕の体をじっと見ていた。それはもちろん、僕の妄想なのだが。


24時間眠れない体になった気分はどうだ。


あまりの精神的ショックに立ち上がることすらままならないだろう。


その震える手でケータイを手に取った僕は、真っ白な頭で訳も分からずGarageBandに音を打ち込んでいた。


楽曲データが200を超えると何が起きるかというと、パンを振りたい、コンプレッサーを使い分けたい、フィルターをかけてオートメーションで動かしたい、そんなことを考えるようになるもんだ。


それで、cubaseに手を出したってわけ。


それから大人でも難しくて触れない人が多いという、作曲ソフトやソフトシンセのこと。


Aux send ?


Phase modulation ?


スレッショルド ?


Peak メーター ? RMS ?


君がいないとダメな気がしたんだ。


女性性でいっぱいの僕の頭の中を、別の何かで埋め尽くす必要があった。


それから1年くらいして、世の中の大半の音楽を聴いて自分の音楽の方がすごいと感じるようになっていた。(そんなことはないんだけどww)


Transient Emphasisが、とか。


ParallelフェーダーがWetすぎるんじゃないかなぁ、とか。


機械のようにデータと仮想世界で埋め尽くされた僕の頭の中は、やがてアナログの暖かさに無関心になり、ハードクリップの歪みにばかり固執するようになった。


現実で人からの愛をこんなに感じているのに、僕は完全に無機質なデジタルなんだ。

血まみれになって野良猫に見つめられた、あの可哀想な僕の体が、そうじゃないと永遠に報われないようにね。



ペパロニはアナログだよね…^^;